用途によりけり。
★★★★☆
掲載されている問題の数は全80問。
比較的短めの問題・解答例とポイント指摘などで構成されています。
巻末付録として掲載問題一覧がありますが、これよりも索引が欲しいところです。
レベル的にはやさしく、大学1年生や純粋未修者が最初に試験に臨むうえでも有用でしょう。
また、法科大学院受験生も、慶應LSのように短文問題数問で構成されるような試験対策として、
短時間で基本問題を網羅できるので十分役立ちます。
一方、新司法試験を受けられるような場合は微妙で、
単に基本知識を再確認したいという場合でも、もっと他に使えるものがあるかと。
また、答案としては短いのでかなり物足りなさを実感すると思われます。
さらに、刑訴の問題が網羅されているわけではないので、
現場思考にならざるを得ない問題が出てくる可能性はかなり大です。
(それならいっそ、旧試験過去問集を選んだほうが得策だと個人的には感じてます。)
以上より、若干重複しますが、以下の方にお奨めしたいと思います。
1.大学生(はじめてその科目を受けられる場合はとくに役立つでしょう)
2.法学未修者(ただし、実際に書くうえでは新たに書き足しが必要な場面は多々あるかと)
3.法科大学院受験生(ただし、長文問題で構成される場合は他の問題集を選ぶほうが無難かと)
4.その科目からずいぶん遠ざかっており、復習用教材を探している方
5.試験まで時間のない方(集中的に取り掛かれば1〜3日に一周できる内容です)