今や大ブレイクしたマキシマムザホルモンの初期作品。「握れっっ!!」や「アバラ・ボブ」といったライヴでお馴染みの曲も収録されている。

今よりダイスケはんのキャーキャー声の割合が多いので、ポップなホルモンが好きな人よりハードなホルモンが好きな人向け。

まだダイスケはんの声がデス声に成りきれていない、演奏が荒っぽいといった点はあるが、ジャケット通りの衝撃を受けることは間違いない。

マキシマムザホルモンのアルバムの中では一番好きなアルバムです。

特筆すべきは時代背景。青春真っ盛りなインディーズーンに現われた変態集団。ただの変態集団ではない。最高の変態集団である。
青春パンク真っ盛りの時に出されたあらゆるコンピレーションアルバムで他のバンドと聴き比べれば飛び抜けた感性や音楽性を感じるバンドであることが解る。

この人達はどんな曲を作るのだろう?次はどんな曲を発表するんだろう?他にはどんな曲があるのだろう?
その感性に、音楽性に共感ないし興味を持ち虜となった人々は、マキシマムザホルモンと言う『ご飯』を食べる。しかしまた、この人達はどんな曲を作るのだろう?次はどんな曲を発表するんだろう?他にはどんな曲があるのだろう?と腹ペコ状態となる。
マキシマムザホルモンのファンを腹ペコキッズと呼ぶ理由はここにあると私は思う。
このアルバムの感想としては、現在のマキシマムザホルモンの大々的なファーストアルバムの一曲目に『握れ!!』を持ってきたことがなによりも凄い!!!これが俺達だ!!!と言わんばかりの展開に続いての『ジョニー鉄パイプ』での歪んだ青春が大爆発し、その爆発力は破壊衝動をリスナーに与える。アルバムの構成も素晴らしく出来ており、あっという間に聴き終わってしまう。
マキシマムザホルモンのこれからのファンも昔からのファンも出発点は違えど、マキシマムザホルモンの出発点、耳噛じるを聴いて何度も耳を噛じられて欲しい。

フルアルバムで収録時間２０分強という短さが、このアルバムの疾走感を表している。
高度な技術に裏打ちされたパンクというところか。
ドヨ〜ンと気分が澱んでやる気が湧いてこない時に聴くと、気合が入っていい。
理屈抜きに楽しい。

ジャケが熱い！！

だけでなく、音楽も完全に日本人のたら〜とした音楽とは一線を画す荒々しくもどこかメロディアスな彼らの音楽は耳かっぽじっても聴け！

車の渋滞中に、退屈な電車に、ジョギングに、全てのアドレナリンを解放できる音楽です。

例えば男が気持ち悪い女の格好をして、メイクしてきもい声で歌うV系は男には全然理解できないのと同じなんじゃない?
なんでジャニはチクビはだけながら歌うんですか?
なんで音痴なんですか?
て言われたら困るだろ。
何故こんなスタイルでいくか?それは自分達が好きなスタイルだからだろ。
まぁ無理しないで嫌いならコブクロとかジャニの歌聴けばいいんじゃない?
俺は大嫌いだけどね。