本編の鑑賞のあとでもう一度このレビューを読んでください。
★★★★★
起承転結のはっきりしたストーリー。娯楽であるが、「美醜と人間性」という古今東西普遍である命題を深慮してしまう快作である。
人間の魅力は容姿だけではないという逆説がこの「ハンサム・スーツ」というタイトルからわかる。
ブサイクであることがコンプレックスになり、恋人に恵まれない主人公。
ある日、うさんくさいスーツ屋の営業マンと出会う。
彼にもらったきぐるみを着たとたん、ハンサムな男に変身!あっというまに人気者に。
華やかな世界に入れたものの、本当の幸せが何かに気づき、ついに決意をする…
クライマックスは作品の中途で予想できてしまうのであるが、一部の視聴者からは、それが、テーマと矛盾していることや性差別を含んでいることが指摘されている。
小生は、本作を単純に断罪にはできないので、多少のネタばれと差別的の謗りを覚悟しつつ、以下に所感を述べさせていただく。(本編の鑑賞のあとで、ここから先を読んでいただき、共感いただけたら幸甚です。)
「男は結局、ブサイクなままでよいけれど、女はやっぱり美人がいいねっていう感じがする」というのが、一般的な感想として多いようだ。
それは確かに表面を見ればそうだろう。醜い男が、自らの社会的な価値を高めるには、財産や高いキャリアを身に付けたり、美しい妻を娶ったりする。
価値観が多様化した現代であっても、それは、まだまだ十分了解可能なサクセスストーリーである。美女と野獣カップルは評価されるが、残念ながら逆は…
男性が、自らの外見より低レベルの異性とお付き合いするのは女性よりも勇気の要ることだろう。
本作だけが責めを負うべきことでないし、そもそも、「それら条件を揃えただけでは幸せになるとは限らない」という基本路線は結局のところ外していない。
そして、それ以上に着眼していただきたいことがある。
それは、主人公の内面の変容こそが幸福の鍵であったということだ。
欲しくてたまらないものへの苦しい執着から解き放たれたときこそ、それが手に入る。
平たく言えば、「あればあるにこしたことはないけど、なくても幸せ。」という感覚をつかめたら、ご褒美がもらえるという定説のようなものだ。
醜い男が美しい女に憧れて、その外見ばかりを追い回して失敗する。
自身がハンサムになり、ちやほやされていく中で、大切なことに気づく。
外見的な美しさへの執着から、主人公が解放されたときにこそ、最高のものが手に入ったということである。
そう。もしも、主人公が最後まで欲をかいていたのなら、ヒロインの最後の行動はなかったはずなのだ。
では、本編鑑賞をお急ぎ下さい!
おもしろかったです
★★★★★
とても、面白かったです。
家族で見るにも最適でした。
80年代音楽が満載でしたが、
サントラを出してほしいです。
笑って、ジーンときて。いい映画です。
★★★★☆
途中から筋の展開が見えてしまうけれども、笑って、そしてジーンとくる場面もあって、日本のコメディ映画もなかなかのものだと思ういい作品だ。
俳優の演技が良い。ブサイク役の塚地武雄は「キサラギ」以来安心して観ていられるし、ハンサム役の谷原章介はセレブな生活をコミカルに誇張して、怪演一歩手前の熱演。それでも彼の見せ場はしっかり用意してある。この男優二人と大島美幸(森三中)は各人のキャラクターの痛い所をつかれているわけだが、誠実に役と向かい合っており、感心した。北川景子は美味しいところを大島美幸に持っていかれた感じ。
有名曲の使い方も上手い。観終わって自分の身の回りの小さな幸せを大切にしようと思う気持ちになる。佳作と評価していいだろう。
某洋服チェーン店の本作への協力も太っ腹で好感が持てる。
作家さんって、うまいですね。
★★★★☆
ハンサムスーツは整形とかでもいいですよね。
着脱できないから話にならないけど。
大きな幸せと小さな幸せがコントラストで
わかりやすい。作家さんというのは、うまいですね。
ハンサムスーツとブスーツっていうのも
コントラストでわかりやすい。
そして見ている側が感情移入しやすい
味方を増やして敵を作らず。
塚地も谷原章介もいい感じです。
北川景子はありし日の沢尻さん。
作家さんって、うまいですね。
オーバーなストーリーだけど・・・。
★★★★★
少しオーバーな芝居と演技と感じるのは否めないかもしれませんが、でも何故か心の中で『頑張ろう!』って気持ちになれる映画だと思います。どこか心も暖まるストーリーです。