終戦まで、個人を消して、国家のために懸命に生きてきたけれども
戦後は、個人のために生きることが許される時代になった。
けれども、人間はすぐに切り替えて生きていくことができないもので、
さまざまな問題が起きてくる。
それを、若い女性教師(雪子)や教え子の新子たちなど若者の
前向きな力と、悪を許さぬきれいな心と、人をいたわる
やさしさでもって、力を合わせて乗り越えていく。
読んでいて、本当にすがすがしい。今の時代でも、まったく色あせない
テーマで、とても勇気付けられました。あたたかい言葉にあふれています。28歳の私ですが、もっと早く出会いたかった本の一つになりました。