新訳によるハリー・ハラー!
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ヘルマン・ヘッセの本は日本ではほとんどが高橋健二訳になっていましたが、そんなところにヘッセ研究会のみなさま(ほとんどがドイツ文学の学者)が新訳を出すことになったそうです。
新訳であるため、高橋訳にくらべて現代的(Contemporary)な表現が用いられていて、非常に読みやすいです。
これからヘッセを読まれる方、すでにヘッセファンである方、ともにこの翻訳シリーズをオススメします!
さて、『荒野の狼』ですが、ヘッセの作品を読んでいていつも感じるのが、主人公と自分が似ているという点です。この作品も例外ではありません。同感できる部分が多かったです。主人公のハリーはなぜ「狼」にとどまったのか、一方でなぜ自分は「ユーモア」を習ったのか(ドイツ語流に言えば lernte/gelernt habe)、すごく考えさせられました。
「魔法劇場」そんなものが現実に存在していたら私も是非覗いてみたいものだ!