本作を初鑑賞の方へ。

第1話『black!!変身』は必見です。


内容は…ハッキリ言って「救いようがない」です。


30分という短い間で何故仮面ライダーになったのかが深く描かれています。


他のヒーローみたいなカタルシスがありません。


限りなく悲しい内容でした。


正直、度肝を抜かれました。

俺が仮面ライダーで一番好きなのがこのBLACKです。今の平成ライダーは剣やら銃やら武器を使ってるけどBLACKはパンチとチョップとキックのみ!!(最終回はサタンサーベル使ったけど) そしてなによりストーリーがいい!!敵怪人もグロくていい!!第1話に出た蜘蛛怪人が怖い!!倉田てつをさんがかっこよすぎる!!でもやっぱりシャドームーンの存在が大きいですね。

子供の頃、夢中になった作品ですが、
どういう心のはたらきなのかいい年こいて
「久し振りに見たい」と思いました。

ひょっとしたら思い出の中で美化されているだけで、やはり今の時代には・・・
という危惧も鑑賞前には存在しましたが、それもまもなくバトルホッパーが吹き飛ばした。

OPからしてカッコいい。ヒーロー像を大事にしているのがよく伝わる。

典型的というか安定した竜童節の曲に
ちと拙い歌・・・ と思ったら倉田さん本人が歌ってらした!
こりゃまた失礼!

ジャッキーばりの肉弾アクションに、原作を彷彿とさせるハードボイルドな世界観。
敵役の堂に入った造形に
南光太郎こと倉田てつをさんの精悍さ!

近年のライダー俳優みたいな線の細いあんちゃんには平和が守れるとは思えませんしね。

成る程こういうものを見て育ったから最近のライダーがつまんないと思えるわけですね。
ちゃんと根拠があったんです。

そんなわけでこの
「仮面ライダーブラック」
は、歌の詞通りに長年の「時を超え」
僕の記憶の中の
「この星の為」に今も戦い続けていました。
名作と信じた人はジャスティスですよ!

男兄弟がいないためかなり後でビデオを買ってみた記憶がありますが、当時デビューしたばかりの倉田さんの演技が初々しい中にもかっこいい！
一番最初の話には当時かなりの衝撃を受けた記憶があります。
その後藤岡さんの最初のライダーとも見比べてみたのですが、倉田さん演じる光太郎さんの設定が藤岡さんの本郷さんの設定を上手にアレンジしたみたいな感じになっていますよね。
ゴルゴムの設定もショッカーとはまた違った意味でとても魅力的。
ヒーローファンなら元祖ダブルライダーと合わせて一度は見ておきたい最高傑作！

仮面ライダーシリーズ（それも昭和）の中でも、トップレベルの出来です！

・ライダーＢＬＡＣＫのデザインと、南光太郎を演じる倉田てつを氏のカッコよさ！！
　初代ライダーの藤岡弘、氏にも全く引けをとりません！　変身ポーズも素晴らしい！！
・原点に帰った、怪奇性に富んだストーリー展開。
・ゴルゴムの怪人の気持ち悪さ！！！（ショッカーの怪人のそれを完全に超えてます！！）
・殺陣のレベルの高さ。ワイヤー、ＣＧ（正確にはＳＦＸ？）も効果的！
　戦闘員がいない（！）かわりに、怪人との１対１の対決が濃厚なものになっています！
　仮面“ライダー”らしく、バイクアクションも気合入ってます！！
　バトルホッパーとロードセクターのデザインも秀逸です。
・無二の親友にして、宿敵の、シャドームーンの存在！！（出番はＶｏｌ．４からですが）
・オープニングとエンディング。映像も主題歌も最高の出来です。

幼稚園の頃から、じつに十数年ぶりにＤＶＤで再観賞したのですが、やっぱり面白い！！

昭和ライダー派の人も、平成ライダーしか知らない人も、
そして仮面ライダーの作品自体にまったく触れたことのない人にも、
自信を持ってお薦めします。

時を超えろ空を駆けろこの星のため〜♪（←オープニング主題歌です！）