日本のDVDプレーヤーで再生できます
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カラヤンにとって3度目の録音となったブッルクナーの交響曲第8番。演奏はウィーンフィル。1988年11月、ウィーン・ムジークフェラインザールにて収録。同年のジルベスター・コンサートに次ぐ最晩年の録音です。
一般的には緻密さよりも情緒的表現を重視した演奏といわれますが、むしろ両者が高い次元で融合した点にこのDVDの価値はあると思います。確かに演奏中のカラヤンの表情を見るとブッルクナーの音楽に深くのめり込み、その美しさに身を任せているように見える部分もありますが、画面を消して音楽だけ聞くとカラヤンならではの完成度の高い演奏であることがよくわかります。
ヴァントが2000年に北ドイツ放送交響楽団と録音した演奏と比べても、テンポの良さときめの細かさではカラヤンとウィーンフィルの演奏に軍配があがります。
このDVDは輸入版ですが、日本のDVDプレーヤーでも問題なく再生出来ます。国内版の定価が6,000円近くすることを考えると、輸入版がお勧めです。