日本人にはないセンスがあります
★★★★★
1970年発行の絵本なので今から40年前の作品です。
最近ふとしたことから目にとまって、もしかしたら?と手にしてみたら、私が中学生の頃英語劇でやった題材でした。新入生の前で部活紹介として披露した劇で、その時のタイトルも覚えていませんが私はおさるの役で、どんなことをやったのかはなんとなく覚えています。ここへきて原作(日本語訳ではありますが)を手にすることができてとっても嬉しく、懐かしく感じました。
でも冷静に見てみると、ぼうしうりのありえない姿にまず驚かされます。とっても几帳面なおじさんです。と言うか、あまり近づきたくないタイプ。帽子、売れるのかな??とちょっと心配してしまいます。子供たちにゆっくり読んで聞かせるのには申し分ないと思います。
福音館書店の目安、読んであげるなら 5才から、じぶんで読むなら 小学校初級から、とあります。とんちのきいた子はオチも想像してしまうかも知れません。またそれも子供たちにとってはおじさんどうなっちゃうんだろう?と興味深いところであると思います。色とりどりの絵本に埋もれている現代の子供たちに、ちょっぴりシュール?で味のあるこの絵本はおすすめしたいです。
絵柄も物語もかなりいけてる
★★★★★
よいねぇ。ぼうしうりも変なら、さるたちも変。絵柄も、なんだかとっぽくて、物語も、まさにその絵柄どおりのとっぽい展開。べつにすごいことが起こるわけではないが、なんとなく納得してしまうオチ。
子供も気に入るのはまちがいないし、ちょっとそこらのページを開いて飾っておいても、良い感じのおしゃれな風合い。オチがわかっていても、そのオチに向けて、なんども読み返せるし、その方が盛り上がる。買って持っていれば、大人でもちょっと自慢できそうな一冊。
まだお話しの続きがありました...。
★★★★★
おさるから帽子を取られた帽子売りは 、見事帽子を取り戻すことが出来、何事もなかったかのように物語が終わりますが、実は帽子売りは、この事件によってある行動を改めているんです。それが文章ではなく、表紙に現れているので、読み聞かせの時に想像力を湧き立たせるように表紙から受ける印象をお話しの続きで作ってあげると楽しさが倍増です。大人も楽しめるウィットにとんだ一冊です。
落語の世界
★★★★★
ここで、この物語のオチを公開するわけにはいかないが、大人が読後には、上質の落語に心打たれた時のような、さわやかな笑いを得られるだろう。
オチがいい
★★★★★
おさると、帽子売りのやりとりが、おもしろい。
オチでは、こうきたか!と、感心してしまった。