丁寧に作られています
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庭にやってくる鳥を見るのは、嫌いではありません。でも、スズメ、ムクドリ、メジロぐらいしか名前がわからないのです。
この本には身近なの鳥が90種以上紹介されています。カラスやタカなど庭には来てほしくない鳥も含まれていますが、これだけの種類が紹介されていると、鳥事典としても使えると思います。
私が驚いたのは、掲載されているほとんど(全部?)の鳥の名前が漢字で表記できるということ! なるほど「身近な鳥」なんだと、そんなところに頷きました。
鳥1種につき、見開き2ページ。左が説明、右に図解。特に右側のページが丁寧に作られています。きれいなイラスト、的確な写真、生息環境、鳴き声、生活の様子。野鳥を見る趣味がない人でも楽しめますよ。
一気に読んでしまわなくても、いつも手に取れるところに置いておけば、知らない鳥を発見したときにきっと役立つでしょう!
パラパラめくっていると、とても楽しい本です
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私はバードウォッチングもした事が無く、この本で紹介されている鳥の内10羽くらいしか判別できません。
単に図鑑が好きでたまたま本屋で見かけて購入しました。
本書は鳥の身体から習性までの概要を説明し90種の鳥を1羽/見開きで紹介しています。
著者の狙いは一般的な図鑑の補助的な書籍として鳥の特徴を文化史的な情報も織り込み詳細に著述し、鳴き声と色について読者に伝わる様に工夫したとの事です。
確かに読んでいて面白い。
著者が怪我したトンビを抱いた話やムクドリがカラスにつがいをさらわれて空中戦を繰り広げる話等エピソードが満載で読み応えがあります。
写真と共に掲載されている鳥の絵も相まって図鑑特有の無機質な感じが無く、非常に血肉の通った本となっていてパラパラめくっていると非常に楽しいです。
イラストが余りにも文章の雰囲気とマッチしているので最初は著者がご自身で描いたものかと思いました。
しかし、共感し得ない個所が一点だけあります。
個人的にトンビが大好きで(でかいから)、カラスとトンビがゴミ置き場で争っていると必ずトンビを応援します。
しかし、著者はカラスが大好きなようなので、そこら辺はちょっと違うなと思いました。