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シェーラひめのぼうけん ガラスの子馬 (フォア文庫)

価格: ¥588
カテゴリ: 文庫
ブランド: 童心社
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過ちを許す事はできない、けれどもサウードを責める事はできない… ★★★★★
今まで主人公であるシェーラ達を苦しめる立場にあったサウードの過去が明かされる。

他の巻でも「祖国の大臣に裏切られた」「人間は優しい振りをする」と彼の恨みがよく表れている台詞は多く、「よくある話」またはサウードの国を貶めた大臣は卑劣な奴だと、最初、思わせられたが、その一切を良い意味で裏切られる。

サウードが憎んでいた大臣は本当に優しい心の持ち主で、サウードの国を救おうと思ったが故に取り返しのつかない過ちを犯し、最後にはサウードが心から愛した故郷を奪ってしまう。
しかし、心のどこかでその過ちを悔いていて、幼かったサウードの命を助け、殺される事を承知で彼の帰りを待っていたというのにはすごく心を打たれた。

サウードも自分を待っていたハズの大切な人を失うという悲しい過去を背負っていた。

「悪い奴は悪い」で妥協すれば簡単なのに、あえて「悪い人」の持つ悲しみを掘り下げようとする作者の姿勢が好きだ。サウードも、大臣も、悲しい思いをしたからこそ、悪に染まりきれずに苦しむ他なかったのかも知れない。

そんな、サウードに救いの手を差し伸べるシェーラ達の存在もこの巻では実に輝いて見える。シリーズの中でお勧めの一冊。
少年サウード ★★★★☆
この話では悪の魔法使いサウードの過去、秘密がわかります。
今までのサウードのイメージがかわる事間違いなし!
サウードにもとてもつらいことがあったのです。
涙が止まりませんでした ★★★★★
回を追うごとにますます面白くなってゆくシェーラひめのぼうけんシリーズ、
小5の娘と先を争うように一緒に読んでいますが、サウードファンの私としては、
この『ガラスの子馬』は今まで読んできた中で一番心に残る内容です。
なぜ彼が闇の世界へ足を踏み入れることになったのか、その秘密が解き明かされます。

読んでいて涙がポロポロ流れてしまいました。ラストはえっと驚く結末で、
とても嬉しい展開になりました。まだ次の巻の『闇色の竜』までしか読んで
いないのですが(これがまた急転直下の息もつかせぬ展開です)、
あまりの面白さに誰かに伝えたくてつい書き込んでしまいました。
小学中学年以上のお子さんをお持ちの方に……お薦めです!