猛獣とは比喩的な意味ではなく本当の猛獣のことです
★★☆☆☆
最近、仕事を一緒に仕事をすることになった人が猛獣で対応に苦慮しています。縄張り意識が強く情報を共有しないくせに、人のことは箸の上げ下ろしまで監視しています。そんな猛獣とどう折り合いをつけていくか困っていたので、読んでみました。
本書で取り上げている猛獣とは、私が思っていたような比喩的なものではありません。本書では本当の動物の行動を人間の心理学に当てはめて人と上手く付き合おうという、よくある人付き合いの面白本でした。人間の行動は動物のそれと変わらないので動物と同じような対処をすればあなたの人付き合いは完璧!といった内容で、私の期待する内容ではありませんでした。2時間くらいで読めて1500円という本書はどんな人が買うのか私にはイメージできません。本書を読んで人付き合いのテクニックが身について役に立った、という人はそもそも1500円を投資して本を読むとも思えません。
心理学の参考文献は巻末にたくさん載っているのですが心理学の研究を拡大解釈して著者の自説を読まされているようで、私にとって学ぶ部分は100円分くらいでした。動物好きの中学生くらいだったら「なぁーるほど」と楽しく読めるのではないでしょうか。