細菌についてこれくらいの知識は必要です。
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驚きの連続でした。「細菌」については、ほとんどな〜んにも知らなかったのだと、痛感しました。
私たち人間が考える「劣悪な条件」の中で生活する細菌がいるのです。中には、そんな条件の方が「好き」という細菌もいます。
光や酸素なんて必要としない細菌もいるそうです。そうなってくると、「火星の地中奥深くにに生物が存在する」なんてことも、あまり驚かなくてもよさそうですよ。
人体と細菌の関係もわかりやすく書かれています。
この本は、見開き2ページで1つの話題を扱っています。左が文章、右がマンガや図解、写真です。
こういう「マンガでわかる……」というのは、その本への入り口を広くするくらいの役目しかないだろうと常々思っていたのですが、この本はちがいます。右ページがあることで、理解の大きな助けになります。「図解」って大切なのですね。
細菌の知らない世界を読みやすく解りやすく
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マンガと平易な文章で驚きの細菌を知れる一冊です。
最も身近に居ながら馴染みが無い 多分専門書でも読まない限り
知ることも無い細菌の世界を読めるのは凄いです。
見開き片面文章 片面カワイイ漫画 という構成
これ以上簡単かつ面白い細菌本はないでしょう
全く興味なくても完読後は細菌の知識が身につくことでしょう。
細菌の科学
★★★★☆
遺伝子研究の進歩によって恩恵を受けている分野はたくさんありますが、細菌研究もそのひとつのようです。わざわざ培養せずともDNAを調べるだけでいろいろなことがわかるようになったおかげとのこと。
本書は、近年あきらかになってきた研究成果に触れながら、細菌に対して我々が抱いている古い固定観念を払拭することに重点を置いて書かれてあります。しかし、表紙の印象通りで、とてもわかりやすく、特に前提知識がなくとも理解できるように工夫してあります。オールカラーで、見開きの左ページが文章による説明、右ページが写真もしくはマンガか図という構成です。そして、以下のような流れで細菌の持つ様々な素顔を紹介しています。
第1章:生活環境の細菌
第2章:海洋で生活する菌の神秘
第3章:地殻内細菌は孤独ですごく不思議
第4章:宇宙も菌であふれている
第5章:そして人体も菌であふれている
水深11,000メートルのマリアナ海溝や、地中5,000メートルの深さ、極地や砂漠でも細菌はいるそうです。地球以外の環境でも生育できる可能性についても言及されています。もちろん、私たちの体の中や表面にも細菌はたくさんいて、それらがどのように機能しているかについても解説されています。
面白い菌の写真や情報もあちこちに登場します。流石に、見かけが可愛いのはほとんどいませんが。「血液型認識性乳酸菌」なんて初めて知りました。「石油合成菌」とか、摂氏100度付近でもっともよく生育する好熱菌、地磁気に従って移動する細菌なんていうのもあります。