田中圭一の最高傑作ではないにしても、サイテーさの極北
★★★★☆
レビュアーの皆さんが口を揃えてサイテー呼ばわりしておられますが、ホンットにサイテーです。いったい頭のどこから、こんなサイテーな話ばっかり湧いて出てくるのか不思議です……
……が、岡田斗司夫氏とのオナニー対談(3本も収録!)を読んで、一応の納得はしました。思春期以来の、汗とSpermaにまみれた修練の積み重ねが、現在のお二人を形成したのですね……ハァ〜。
「闘え!! ハンラーウーマン」は真面目で、むしろ古風なところのある女の子が、必ずしも100%の得心が行かないまま半裸で敵のボンノー星人と闘うという使命を担わされ、マトモな神経をしてたら恥ずかしくて堪えられないようなアンナコトもコンナコトもしてしまうという、そういうエロさ。これって昔だったら「芸術のために脱ぎます!」、しばらく前なら「AVを足がかりに、いつか女優に!」みたいなエロさに通じてる。合体駅弁タイフーンで処女を奪われ、ハンラーウーマンが「いやあああああ!!」と悲鳴を上げる場面(p64)では胸が痛くなりました。ホンットにサイテー。
思春期的妄想のサイテーさのリアルを描くことの仮借なさにおいて、田中圭一の右に出るものはいない。その仮借なさとは知的で客観的という意味でもあって、手塚治虫を始めとしてさまざまな絵柄のパスティーシュを自在にこなす点にも、その知性と客観性は示されている……ような気がする。
究極とも言える最低さ加減です。
★★★★★
サイテーなマンガを読みたければ、これ以上サイテーのマンガにはそうそう出会えないでしょう。「買い」です。
もうあきれると言うか、感心すると言うか。どこをとってもサイテーです。
とは言え絵はなかなか達者で読みやすく、ネームも洗練されていると思います。著者のマンガ家としての力量はかなりの物。
その技術と情熱を全てサイテーなシモネタに注ぎ込んだ至高の一品です。
一応R18って事で、青少年はオトナになるまで我慢してくださいw
あいかわらずな田中圭一ワールド
★★★★☆
さすがにワンパターン化は否めない
なんというか先が読めてしまうシモネタ。
でも、それでもなんだか無性に面白い。
あほらしいと思いつつも笑ってしまうのでした。
サイテーなのもここまでやれば潔い。か?
★★★★★
コミック劇画村塾時代の「ドクター秩父山」からの愛読者ですが。。。
「くだらねぇーー」というくらいのシモネタ満載です。
「ハンラ・ウーマン」は秩父山を彷彿とさせるのですが、主人公は
一応恥じらいもある女性というところが、ちょっと違うか。
でも、主人公の意に反し?、これでもかとサイテーなシモネタが
繰り広げられます。
でも、この作者の面白さは「本当にあったAVな話」のような「実話
かどうかよくわからない」エッチ話にあるような気がします。
あいかわらずの…
★★★☆☆
あいかわらずの田中圭一です。
下品の見本市。でも、帯の”訴えないで下さい”はちょっと?ですね。神罰の使い回しだとわかる人にしか通じない気がします。画風が誰かに似てるなあとは思っても神罰の時ほど露骨ではないし。今回は、中途半端なシリーズを集めた感じがしますが、まあそうそう長いシリーズが続くわけもなく、雑誌連載を追いかけるほどでもない人(自分も含めて)にはいいタイミングで出た気がします。