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博物学の巨人 アンリ・ファーブル (集英社新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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 『虫の宇宙誌』の著者である、「虫好き」仏文学者が語る「ファーブル型科学のすすめ」。

   ファーブル関連書の出版点数では、日本は世界で群を抜いているという。筆者はその理由として虫好きな国民性、フランスの蝶蛾との共通種が多かったこと、そして「虫=悪魔が作りしもの」的な人間中心の宗教観が極めて希薄だったことあげている。そのうえで、「生物への愛、自然への畏怖心を忘れてはならない」というファーブルの遺志の継承を「ウマが合う」日本人たちに呼びかけている。

   ファーブルの『昆虫記』をわが国で初めて翻訳した無政府主義者、大杉栄は、その「ウマが合う」1人であったようだ。それは本書で引用されている、ある日本人仏文学者の大杉評のなかに見ることができる。「ファーブルは権威主義、事大主義を嫌い、精妙な観察力と緻密な推論をもって、偶像破壊に情熱を燃やし続けたが、自然という無限の源泉に浸る喜び、感受性を失うことはなかった。大杉はその姿を自らの鑑ととらえ、励ましと慰めを得ていたのではあるまいか」。

   筆者自らも自身の言葉で、目先の利益や名誉に心を奪われた現代の遺伝子工学の研究者たちに対し警鐘をならしている。だが本書を一読してもっとも心に響くのが次の短い逸話だ。「蜂は、獲物を狩るための技をどうやって身につけたのか」というhra

ファーブルの人生 ★★★★☆
 ファーブルの人生と仕事をたどった軽い入門書である。
 生誕から死までの各場面をたどりながら、いかに苦しい生活であったか、その業績がいかに凄いものであったかが示されている。生活の苦しさと業績は裏腹のものであり、昆虫観察に熱中すればするほど、出世の道は狭まり、無用な衝突を繰り返すことになる。でも、楽しい人生だ。そのあたりの微妙な具合が、著者に独特のユーモアを交えて描かれている。
 著者自身が昆虫好きの文学者という特殊な立場にあり、それだからこそ、ファーブルの気持ちが良く分かるのだろう。いい本だった。
 日本での翻訳や受容の歴史についても。
ファーブル・奥本両先生の、偉大さを再認識しました。 ★★★★★
今まで無かった視点からの、ファーブル先生の生い立ちや、あまり知られていなかった、日本語訳者のことなど、大変興味深いこと満載でした。
特に、大杉栄が訳していたなど、私にはちょっと驚きです。
そのほか、当時のフランスの生活様式などにもふれられており、絶対お薦めの一冊です。
これを読めば、あなたも立派なファーブル通ですよ。