ドラクエの持つ明るい面が楽しい
★★★★☆
「紋章を継ぐ者達へ」の旅は異国情緒を感じる余裕が前まで少なかった。
それは、主人公達の前にある大きな謎が悲しみと共に丁寧に語られていたからだと思います。
本巻は前作ロト紋を読んでいれば懐かしく、また少年漫画王道の修行&武道大会開始で、
明るいドキドキワクワク感が楽しめます。
相変わらず細かい遊びもありました。
美女のジルの出番が多い所が嬉しく、アロスの普通の少年らしさが一寸出てきて、姫様と一緒にニヤニヤしちゃいます。
一方で、アブサンの過去に関わる部分はかなりシリアスで興味をそそられました。
外伝的なお話は心暖まる素敵なものや不思議なものでした。
ただ、入りが唐突な感じがして少し残念。
続きが待ち遠しいです。
久しぶりに結構面白く読めた
★★★★☆
雑誌連載が終わっていない作品が単行本化されるのを待つと、時々ストーリーを忘れてしまう。この『ロト紋』も前巻が出たのが半年以上前ではなかったか。なので読みだすとストーリーに入り込めるところと、そうでないところが出てきてしまう。だからと言って1冊出るごとに最初から読み直すのもなあ。
でもこの『ロト紋』第10巻は、この巻だけでも面白く読めた。もちろん最初からのストーリーがわかっていれば尚良いのだけれど。
イシスの武闘大会にアロスたちが参加するところの話に、アブサンの過去が明かされるというところで、細かいところは抜きにして武闘大会なんていうのは単純に楽しめる。
でも、これでまだ武闘大会はほとんど最初のところなので、相変わらずテンポは遅いなあ。