カシオペア休止以来の野呂さんのリーダー作・・・
正直、やってくれたなと言うのが正直な感想。一曲目から思わずニヤリとさせられました。
確かに、人によってはカシオペアの延長じゃんなんて無粋な事をいう人もいるかも知れないけど、そもそもカシオペアの曲は大半が野呂さん作曲なんだから野呂節が出てしまうのは当然なんだよね。
問題なのは野呂さんの演奏が、後期カシオペアの鬱屈した感じと違って、バリバリのギタリストとして伸び伸びと演奏していること。聴いてるこっちも楽しく伸び伸びとした気持ちになっちゃう！！
時間をかけて作曲したという各曲も、よく熟成されているし、神保さんをはじめ、このプロジェクトの為に野呂さんが集めたメンバーも、この熟成されたワインのような曲たちを上手く表現しているのにも好感が持てる。
TIEBREAKER〜SOUTH BEACHまでの構成も、POSSIBILITY OF USやCHASE THE DREAMのようなキメキメの曲ももちろんイイが、個人的には何度聴いても暖かい気持ちにさせられるTOMORROW、ギタリスト野呂一生のある意味魅せどころといえるよなAPOLLOはホントいい・・・
これはカシオペアではない野呂一生が、自分のソロプロジェクトの集大成・・・野呂ワールドの『今』を表現した作品だ。
つべこべ言う前に、まずは聴くべし！！

カシオペア休止からしばらく野呂さんのアルバムは聴いていなかったのですが、久しぶりに聴いてみたMOMENTSが凄く良くて、このアルバムも購入してみました。自分の食わず嫌いだったって思ってしまいました。やはり物凄く良いアルバムだったんですね。音楽って素晴らしいなって思える作品ですね。特にバラード系の曲は感動的です。

良いですよ！ソロ名義のベストなんかを聴くとフワーッとした音のように感じてたのですが、このINSPIRITSは、なかなかタイトです。２０数年前に、初期のCASIOPEAをリアル・タイムで聴いてましたが、それに近いフレイバーがある感じですね。新作にも期待！かな？

野呂さんのソロですが、バックは向谷、桜井、神保の旧カシオペアがかため、初期のカシオペアのサウンドです．野呂＋桜井のデュオのライブにも行きましたが、かれらは１６−７歳ごろから、一緒に音楽をやっていたそうで、やはり若い頃の出会いとはその人の人生に大きな影響を与えるのだなと思いました．彼の原点回帰、すばらしいできです．

ジンサク脱退後もカシオペアは２〜３枚聴いてましたが、音がクドくなってしまい
聴くのをやめてました。ですが長年ファンだったバンドが休止すると聞いた時は、
やはり寂しいもので、今回野呂さんの復帰第１作という事もあり購入しました。

聴いた感想は、メンバーチェンジしたカシオペアのニューアルバムと言った印象です。
曲調は野呂節全開で、後期カシオペアの音が好きな方は文句なしにお薦めです。
逆にアルファ〜ポリドール時代のファンには、ソロ１作目の方が馴染めるでしょう。
本のインタビューで読みましたが、ライブで昔の曲をやりたくない旨の発言から
こういう形の活動になったのではないかと推測してしまうアルバムでした。

これなら「ユーフォニー」で解散して、このバンドを結成した方が良かったのでは
ないかと思ってしまいます。新鮮味は全くないので、晩年のファン向けアルバムです。