文字と発音のブレ、違う言語を表す際の諸問題……今もある表記に関する諸問題が、この世界最古といわれる文字にも存在していた、という点は特に面白い。また、送りがなに似たシステムなど、日本語との共通点なども垣間見られたりと、かなり知的好奇心を掻きたてられる本だ。
この「失われた文字を読む」シリーズは何冊か読んだが、巻によって出来・不出来が結構分かれる(内容・翻訳ともに)。この本は良書だった。