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観音経講話 (講談社学術文庫 (1000))
価格: ¥1,418
カテゴリ:
文庫
ブランド:
講談社
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観音経を超えた、観音経の本
★★★★★
これはちまたに良くあるいわゆる観音経の解説本ではありません。
鎌田茂雄先生による、仏教全般や武士道や中国の深い思想などまでを絡めての深い洞察に満ちた観音経の講義録であり、また読んで楽しい内容にまとまっています。
これを読んだからといってすぐに仏教や観音経がよくわかるというのではないのでしょうが、白隠禅師、道元、鈴木大拙、宮本武蔵、沢庵、至道無難... に限らず、観音経を入り口として素晴らしい先人の教えに入ってゆく際の、水先案内人的な役目もあるように感じさせる、素晴らしい本です。
講義を読み知的に行き過ぎたら。先生のおっしゃるとおり、観音経の生命は身読にあり、ということで観音経を一心にあげてみるのもまた良しといったところでしょうか。学術文庫らしいなと思うのが、便利な巻末の索引です。
信仰の基本、ここに仏教のすべてがある。
★★★★★
観音菩薩は無相であり、一木一草に至るまで宇宙に遍在しておられる。一心称名することで観音様は私と観応道交する。私が観音様になることが大切なのであり、私の外におられて、神のようにおすがりし、念を叶えて頂くという簡単なものではない。念が叶うというときそれはあくまで結果にすぎない。苦にあるときでも動じず金剛不壊の心でいれば、観音様は様々な姿をとって現れ迷いや煩悩を消しさり救いの手を差し延べてくれる。そう信じて観音経のなかの短い『十句観音経』だけでも読誦、念誦する。あるいは坐禅・修行する。
実に豊富な文献に目を通され、観音菩薩についてあらゆる観点から言及されており、大切なことが繰り返し繰り返し述べられている。引用、言及が重複するところもあるが、この大切な一点をやさしく著者は説いておられるので、読み手が虚心坦懐であれば心の奥に染み込んでくるものと思われる。シンプルだけど奥が深い観音経はきっと心の支えになると思う。
愛欲を慈悲のこころにかえる観音の力
★★★★★
古いお経が現代を生きる私たちに何の役に立つのか。
例えば三毒難のくだりでは、むさぼり、怒り、愚かなこころを慈悲と勇気と知恵のこころに変えてくれるという。
一心称名して観音さまの波長に近づければそれが可能だという。
何度かこの書を読み、この経を読誦してみたらそれが可能かもしれないと思えてきた。この書にあえてよかった。
妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五 - 観音経
★★★★★
観音経は独立したお経ではなく、上記の通り法華経の一部である。法華経が現在の形になる過程で北インドから中央アジアにおける観音信仰の影響を受けて「原法華経」とも言うべき経典に、他の流通分と共に挿入されたとも言われている。実際に観音経は、法華経のテーマである声聞乗、縁覚乗、菩薩乗を一仏乗に統一する「開三顕一」、涅槃で娑婆世界から姿を消した釈迦が実は永遠の存在である「久遠如来」から少し外れて、観世音菩薩の名を唱えることによって現世利益が得られることを説く。観音経を真に理解するには、観音の正体が「正法明如来」という既に悟りを開いた存在であり、娑婆世界の衆生の一切を救済するために自発的に菩薩に戻った如来であることを知る必要がある。だから観音経には強力な御利益があるのである。本書は、鎌田博士が読者とともに、様々な出典や事例を挙げながら観音経を精読し「だれもが仏になれる」という大乗仏教の本質に導く、読み応えのある良書である。
観音経が読みたくなる
★★★★★
観音経を21のパートに分け,それぞれについて1章をもうけ,
書き下し文,逐語訳とさらにそれを噛み砕いた解説が加えられている.
インド哲学を学んでいるというよりは,説教を聴いている感じ.
読みやすい文章で,400ページを越す本であるが,苦に感じない.
観音経で語られる教えを知るための絶好の書.
文章の中では,観音経の以外の経典や古典も多く引用している.
索引がついているのがうれしい.