いつもの秋せつらのいつものストーリーで安心して読める作品、この主人公はH女史作品と違って死にませーん。死んでも生き返るから安心です。

表紙を見て、かなりショックでした。

前の方も言ってるように、秋せつらに小畑氏は必要ない。


小畑氏のイラストは美しいが、せつらはこの程度かと悲しくなる…。

小畑氏の絵について文句を言う気はありません。氏が過密スケジュールの中で懸命にせつらたちを描いているのはわかるし、私も氏のファン。せつらとメフィストはやはり末弥氏の絵が決定版だとは思いますが、別に新しい方が描いたっていいはず。新しいファン層を取り込むための祥伝社の販売戦略ということで、柔軟に考えています（ただ一つ苦言を呈するならば、氏はアダルトシーンを描くことから逃げないでほしい。読者の希望、魔界都市シリーズの傾向を考えるなら、そういった挿絵は不可避のはず。『小畑イメージ』が崩れるのでできないというのならば、そのときは菊地小説の挿絵師として失格です）。
問題は作品そのものの展開です。ここしばらく、せつらたちが強敵と真っ向勝負して決着をつける、という終わり方がほとんどない。ただの傍観者に近い立ち位置が非常に気になります。終わり方もほとんどが悲劇。一冊完結の話であれば「双貌鬼」のような「せつら大活躍！ そして心温まるラスト」という小説を読ませてほしい！そう思うのは贅沢でしょうか。

☆四つなのはあくまでも内容に対する評価。やはり菊地先生の話は面白い。特に今回は自分好みの話だったのでかなりワクワクさせてもらった。
しかし…せっかくの面白い話も小畑氏の挿絵で台なしである。祥伝社は何を考えているのか。最強タッグ?…笑わせるな。
末弥純×菊地秀行が最強なのだ。それを何故、壊してしまうのか。
最後にはっきり言わせてもらう。『小畑氏に秋せつらは描けない!!!』以上。

内容云々の前に絵が…
前作は久しぶりのせつらシリーズだったので購入しました。内容には満足するもののあの下手クソな絵には辟易しました。
文中のイメージ全く無視＆どこかで見たようなキャラを髪の色と衣装を変えただけのせつら…
ずっと菊池さんの本を愛読していますが、もうこのシリーズには購入意欲がわきません！
「妖艶な雰囲気漂うせつらに戻せ！！！」って感じですね。