興味深い対論集
★★★★★
梅原猛「神と仏」対論集という新しいシリーズの刊行が始まりました。第1巻は「神仏のかたち」というタイトルで3人の方との対論が収められています。
一人目は、宗教学者の山折哲雄氏で、昔から良く知っている間柄らしく、梅原氏の仕事も良く理解しておられ、かなり突っ込んだ対談になっています。かなりプライベートな話題も出てきて、一番面白かった。
二人目は、円空研究家の長谷川公茂氏で、円空という人は良く知らなかったが、この対談で「神仏習合」という意味が良くわかった。いくつか写真が載っているが、円空の仏像、神像は不思議である。
三人目は、人類学者の河合雅雄氏で、内容はこの本の「神仏のかたち」というタイトルにはそぐわない気もするが、サル学の話や宮沢賢治の話など大変興味深い対談だった。