インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

吉田茂と昭和史 (講談社現代新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
昭和史を簡潔に整理した書だと思う。 ★★★★★
吉田茂の半生の政治活動を時系列的に透視しながらポイントを押さえて書かれている。
横道にそれない構成は非常に理解しやすく、自分の中の昭和史を整理してくれた一冊だと思いながら読んだ。
昭和史を教えるための、「最短」「最適」な教科書になるのではないかと思う。
誠実な好著 ★★★★★
「完全非武装と憲法改正論の両方からの攻撃に耐え、論理的にはあいまいな立場を断固として貫くことによって、経済中心主義というユニークな生き方を根づかせた」という、本書にも引用されている国際政治学者・高坂正堯の吉田評が吉田茂の本質をよく表しており、また本書の要約にもなっていると思う。
十五年戦争中、国際規範の認める範囲で満蒙の権益を守ろうとし、また列国との協調を重視し外交関係の修復を目指して東奔西走するなど、したたかで柔軟な吉田の活動を通じて立体的に昭和史を理解できる。
使われている参考文献も良質かつ豊富で、文章も明晰。最近のお手軽な新書とは一線を画す誠実な良書だと思う。
吉田茂をふたたび―偉大なリアリストの軌跡 ★★★★★
本書は、日本外交史を専門とし

学習院大学教授である著者が、

吉田茂を通して「昭和」を概観する著作です


1920年代を理想とする吉田が

激しく移り変わる政治的状況の中で

どのようにその信念を貫き、どのような妥協をしたのか

吉田とその周囲の政治家らの言葉に基づき検証。


さらに、20年代の風俗を伝える週刊誌や、

同時代を生きた山田風太郎らの手記を紹介し、

吉田が何を理想とし、それがどのように実現したのかを論じます。


外務省や自由党内部の主導権争い、

東条や近衛に対する想い、

など興味深い記述は多いのですが

とりわけ印象深かったのは、

憲法改正に対する吉田の反応。


筆者が「ナイーブ」と評する白州次郎との対比により

吉田のリアリストさが伝わるとともに

本質的な議論が徹底しなかった一因を垣間見れたように感じました。


自由主義者、リアリスト、保守主義、平和主義、そして新米―

多彩な側面を持つ吉田茂を通じ、「戦後日本」を鳥瞰する本書。


政治史に興味がある方に限らず、多くの方に読んでいただきたい著作です。