言志四録は著者80代まで、まさにライフワークとして書かれたものです。 いくつかの出版社から全訳も出ているのですが、その膨大な記述は読むだけで一苦労。 かつて西郷隆盛は島流しにあった時に原書から100の語句を選び常に手元に置いていたと言われています。 今回は原書から365の語句を選び原文に解説を付したもので絶好の入門書であるとともに西郷さんのように手元に置いて常に読み返せるエッセンスと言えるでしょう。 私は標題に書いた『死して朽ちず』に日日励まされています。

浅学にして今までこの師を知りませんでした。
聞けば、吉田松陰の先生（佐久間象山）の先生とのこと。
私のような佐藤一斎の初学者には、正確で丁寧な完全訳はありがたい。
また、適度に注釈もある。ただし、まだるっこくない。
入門書として最適だと思います。
一日の始めに読むと、心が引き締まります。