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千マイルブルース (幻冬舎文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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千マイルも旅をしたら・・・・。 ★★★★★
前作「横須賀Dブルース」が本の雑誌2005上半期ベスト10に選ばれていた。納得。「横須賀Dブルース」はショートストーリー集、泣かせてくれたり、笑わせてくれたり、好きな作品だったし、まさしくブルースだった。さて「千マイルブルース」はどうかと読んでみた。これは作者自身が表紙を飾ってる。「旅」がテーマなので、作者はこんなスタイルで旅してるのかな?と思ったりしながら読んだ。前作より文章はかなり洗練されているし、作者の旅に対する想いが伝わってくる。旅は人間を成長させるのだ。旅をしたくなった。ただ作者に言いたい。千マイルの旅には少しくらい女の影があってもいいのではないですか(笑)しかし山田深夜はこれでいいのかな・・・。
共に旅を。いつか出会うために。 ★★★★★
前作、『横須賀Dブルース』が“街”を舞台に人を描くとするなら、本作品は“旅”を舞台としている。
しかし、よくある紀行文のように旅先の風景を切り取り、描写しただけではない。
山田深夜は、風の匂い、夜の匂い、朝露の匂いが湧き立つ様に縒りをかけ、“人”を芯に、一本の“道”を紡ぎ出す。
人ひとりが持つ一本の道は、必ずどこかで誰かと交差する。
本作品の雑誌連載タイトル、『旅人(たびうど)達の十字路』に、その様が如実に表れているのではないか。

短編の名手は長編も上手いと聞いた覚えがある。
山田深夜の長編をいつか読みたいと思っていたが、それはとうに叶えられていると気づいた。
『千マイルブルース』は、それでひとつの長編作品なのだと。
人は皆、旅人(たびうど)で、その数だけ道があるから、旅は続く。
だから、この長編はまだ終わらない。