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Man With the Horn

価格: ¥645
カテゴリ: CD
ブランド: Sbme Special Mkts.
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新伝承派もぶっ飛ぶ、マイルスのモダニズム ★★★★★
6年もの沈黙を破って、リリースされた当アルバムは、普段新譜をあまり買わない僕が、どうしてもほしかった1枚。聞いてみると、思わず涙が出そうになった。そこにはまぎれも無いマイルスがいた。病気をしてブランクがあったせいか、少し控えめではあったが、新伝承派などをぶっ飛ばしてしまう、魅力がそこにはあった。キース・ジャレットがスタンダードをやったように、もしマイルスが50年代後半か60年代前半のチューンを独自の解釈で演奏したら、どれだけ、ファンが喜んだことかととも思う。だが、マイルスは絶対に後退はしない。モダニズムの権化なのだ。常に前進し続けるかっこよさ。それこそが真のダンディズムなのだろう。演奏の内容を超越したマイルスの復活に、乾杯。
恣意や意図といった雑なるものを超越した光 ★★★★★
1981年リリース。『新生マイルス』の6年ぶりの復帰作。

破綻をめざして突っ走り、『アガルタ』・『パンゲア』で通り越したマイルス。そこでミュージシャンとして終わってしまっても良かったのかもしれない。単なるジャズ・ミュージシャンの一人であれば、突っ走ったあげくの死というのもそれなりにカッコよかったろう。しかし、マイルスは創造をやめない現役にこだわり続けた。まったく後ろを省みず、自ら良しとするものは取り上げるという姿勢を貫き通した。これは真似ができない生き方である。それが6年間のブランクの後の復活ということになる。

CBSのこの復帰作はマーカス・ミラーの徹底的なサポートのもとに成立している。それ以外にもマイルス自体を大衆化というか時流に乗せて売り出そうという、スタイリストも演出家も全てがチームを組んだようなCBSの恣意も見え隠れする。しかし、マイルスの復活したトランペットはそういった幾多の恣意や意図をくぐり抜け、自らの意思を伝えてくれる。そこに僕はシビレル。

もはやジャンルでもなく、曲でもなく、フレーズでもない。僕は最後のスタートを踏み出したマイルスの『音』そのものにシビレル。それは恣意や意図といった雑なるものを超越した光だ。
恣意や意図といった雑なるものを超越した光 ★★★★★
1981年リリース。『新生マイルス』の6年ぶりの復帰作。
破綻をめざして突っ走り、『アガルタ』・『パンゲア』で通り越したマイルス。そこでミュージシャンとして終わってしまっても良かったのかもしれない。単なるジャズ・ミュージシャンの一人であれば、突っ走ったあげくの死というのもそれなりにカッコよかったろう。しかし、マイルスは創造をやめない現役にこだわり続けた。まったく後ろを省みず、自ら良しとするものは取り上げるという姿勢を貫き通した。これは真似ができない生き方である。それが6年間のブランクの後の復活ということになる。

CBSのこの復帰作はマーカス・ミラーの徹底的なサポートのもとに成立している。それ以外にもマイルス自体を大衆化というか時流に乗せて売り出そうという、スタイリストも演出家も全てがチームを組んだようなCBSの恣意も見え隠れする。しかし、マイルスの復活したトランペットはそういった幾多の恣意や意図をくぐり抜け、自らの意思を伝えてくれる。そこに僕はシビレル。

もはやジャンルでもなく、曲でもなく、フレーズでもない。僕は最後のスタートを踏み出したマイルスの『音』そのものにシビレル。それは恣意や意図といった雑なるものを超越した光だ。
不死鳥の如く ★★★★★
 音は新しくない。75年までの鬼気迫るコンセプトもない。何より本人は本調子ではない。果たして帝王は健在なのか。いい話がひとつもなかった81年に、まだ治りかけの病気を押してリリースした81年の作品。
 今考えれば、なぜあんなにカムバックを急いだのかはよく分からない。現に日本公演終了後即入院したし。もしかしてウィントン・マルサリスとかの反動(新主流派)がポツポツ出始めたのに危機感を持っていたのか?まさかそんな細かい男だったのかな、マイルスは。
 しかし、この作品は淡々とリフを奏でるマーカスのベースで幕を開けたかと思うと、そのままマイルスのミュートに引き込まれる。まるで忘れかけていた苦痛が甦るかのような、とても強いGがかかる。これは全編そうで、まるで聴いている間はその場を離れる訳にはいかないような、決して目を逸らしてはならない音楽である。マイルスはいつものマイルスと違い、せわしなく、粗い。しかしマイルスは本気だ。滝のように汗を出しながら、必死で吹いている。史上稀に見るマイルスだ。こんなマイルスは他にはない。マイルスの顔が般若になっている。
 マイルスは91年に他界しているが、まだ健在な頃は世界中のジャズ・ミュージシャンの間にはある種緊張感があった。つまり「ヘタなものを出すと、マイルスに見つかった途端に業界から干される」。大袈裟だが、そういうプレッシャーを生み出していたのがマイルスだった。「自分の作ったこのCDも、もしかしてマイルスが聴いたら・・」この恐怖感は底知れなかったと思う。その証拠が死後のジャズ界の有様である。マイルス後のジャズは死んでいるのかもしれない。
 そしてまさに漫画的なまでに、地獄の底から這い上がってきたその雄叫びの如きマイルスの咆哮が、このアルバムである。「うわー!!マイルスが来たー!!」という恐怖感が、ここにははっきりと腹蔵されている。マイルスは、般若だ。
やっぱ、新しい! ★★★★★
1980年、6年間の沈黙を破って、発表されたマイルスのアルバムです。6年ぶりの復活と共に、よく話題になるのは、メンバーが、今をときめくbのマーカスミラー、gのマイクスターン、saxのビルエバンスら、当時は無名であったメンバーとのアルバムであったことでしょうか。しかし、冒頭の、マーカスの重低音bをバックに、静々と、しかし、不気味に出てくるマイルスのtpからして、70年代のエレクトリックマイルスとは、また違うなあと思わせるサウンドになっています。個人的に好きなのはマイクスターンのエッジの効いたgで、70年代のピートコージーのカッティングとはまた違う格好いいギターサウンドになっています。
かの中山氏をして、「体調が復活したのももちろんであるが、やりたいサウンドが見つかったから復活したのだ」という言葉もなるほどと思わせるアルバムです。エレクトリックマイルス好きなら、お奨めのアルバムです。