野呂さん楽しそうですね。
★★★★★
いやぁー野呂さんが全編楽しそうに演奏しているのがいいですね。
ココで演奏しているのはカシオペアの野呂一生ではなく、ギタリスト野呂一生って感じですね。
カシオペアの時のように、キーボードとのユニゾンも殆んどなく、自分のギタープレイに専念している姿は、野呂さんが、今一人のギタリストとしてプレイしたいんだなと言う事がこのDVDで判る感じだな・・・
でもホントに画面から受ける印象は、楽しんでいる野呂さんの姿だね。エンディングや特典映像のお茶目な一面も、まぁこれはこれでアリという事で・・・(笑)
あと、このプロジェクトの為に新しく作った、ヤマハのSG−MELLOWのフレッテッド、フレットレスとも素敵です。
フレッテッドの方は、今までメインで使っていたIN−1と違い、アームも無くなりプレイスタイルもより聴かせるテクニック重視な感じでGOODです。
そして動く野呂一生に枯渇していたファンには一服の清涼剤になる作品ですね。
感動的
★★★★★
カシオペアを休止してからやっとお目見えした、この強力な世界感には脱帽です。メンバーの演奏がとにかく素晴らしくて最後には感動しかない感じです。でも最後の最後に野呂さん笑わせてくれました。最高!
DVD>CD
★★★★★
六本木スイートベイジルのライブを見て、楽曲の良さと演奏の迫力に感動しCDを買いました。
しかし、ライブでのあの迫力はCDでは再現されていない為、DVDを購入しましたが、
大正解でした。
神保さんのドラムについてはもちろんですが、扇谷ケントさんのピアノのアドリブはライブならで
はのものです。
CASIOPEAもライブに定評があるバンドでしたが、野呂さん率いるINSPRITSもそれと同様に
ライブが素晴らしいバンドです。
ファンなら「買い」です。
ファンでない方はこのCDではなくDVDを見てから、このバンドを評価すべきでしょう。
あえてカシオペアと比較してみましょう
★★★★☆
カシオペアと比較してしまうのも、比較されてしまうのも仕方のないところ。
敢えて比較して見ましょう。
と言っても細かいことを書いていてはきりがないので、双方が目指しているものを。
カシオペアは、作曲家・野呂さんのイメージした曲を再現することを目的とした4人編成のオーケストラでした。
(ファーストアルバム辺りはそうでもないんですが、メンバーの技量が上がるにつれて自然とそうなっていったんでしょう。)
このDVDの特典映像で神保さんが語っていますが、野呂さんが作ってくる譜面にはドラムのハイハットのオープン/クローズまで書かれていることがあった、と言います。
演奏家にここまで要求するのはクラシックぐらいです。
また、曲中のメンバーのソロの部分も小節数まで決まっています。それはライブであっても変わりません(ギャラクティック・ファンクなど一部の曲を除く)。
やはりバンドと言うより、オーケストラとして4人というフォーマットでの「楽曲の完成度」を追求したのがカシオペアでしょう。
「MINT JAMS」でその頂点を極めてしまったので、それ以降はいろいろと厳しかった、と。
一方、INSPIRITでは「演奏する楽しさ」に重点を置いているように見えます。
野呂さんの譜面の書き込みもずっと少ない、とこれまた神保さんが語っています。
ライブでのソロパートの小節数も特に決まっていないようで、メンバー同士がアイコンタクトしてソロから戻るシーンが何度も見られます。
そして何より、野呂さんが楽しそう!
不思議な体勢でソロを弾く扇谷さんを楽しそうに眺めつつ、ソロの中のフレーズに対して「おっ、そう来るのか」みたいな表情をしてニコニコしてバッキングしているシーンが沢山入っています。
野呂さんが「バンドで演奏する楽しさ」を再発見ような…。
神保さんがボトムを固めた上で、若いメンバーと「バンド演奏」を楽しむ、そのためのプラットフォームですね。
このフォーマットなら、(カシオペアでは難しかった)ゲストを呼んでセッションするというのも出来そうです。
今は遠慮がちな若いメンバーも、慣れてくればもっとはじけてきそうです。
今後の展開が期待できるのではないでしょうか?
最後にギタリスト寄りのコメントを2点
(1)野呂さんのフレットレスでのプレイがふんだんに入っています。それも「バラード専用」ではなく、いろんな曲調で。「野呂さんフレットレスうまくなったな〜」という感想を持ちました。
(2)カスタムメイドの「SGセミホロウ」モデル(フレットレスも)は必見です。一目惚れして欲しくなってしまいました。
画質がいまひとつ
★★★☆☆
BSフジで放送していたものを録画したものと比べ、画質が劣化していたのが残念。TVのでは、野呂一生のギターの弦の一本一本も、また、扇谷ケントの振り乱すサラサラの髪の一本一本が、ハッキリ見えましたからね。でも、インタビューとか野呂一生の機材紹介など、TVでは見れなかった部分も見れたので、星三つ!