歌はとってもお上手だと思います。声量も、声質も良いと思います。伸びやかに歌えています。
でも、それだけでした。残念ながら。
もっと情緒豊かに歌って欲しいと、上手い歌手にほど求めてしまいます。
みなさんのレビューを読んで、期待度かなりアップで購入したので、余計にがっかりしてしまったのかもしれません。
orポップオペラというジャンルが単に合わなかったせいかもしれません。
１曲の中で、コロコロと発声法を変えるのは斬新というよりは、あまりセンスのよいアレンジには
思えませんでした。カップリングも含めて。
もちろん、これがいいんだ、という方もいらっしゃると思いますが、私は中途半端に感じました。
これだけの歌唱力があるのなら、ちゃんと1曲、オペラで勝負すればいいのに〜。
それでカップリングをコロっとポップ調の曲と発声に変えて歌ったら、
「へぇ〜、こんな歌い方もできるんだ」って感心して聴けたと思います。
もしくは、両方の発声法を使うにしても、もう少し上手いアレンジの仕方があったのかもしれません。

余談ですが、ボロディンの「ダッタン人の踊り」のアレンジなら、
菅野よう子女史の「THE　GARDEN　OF　EVERYTHING」を初めて聴いたときは、
意外性に軽くカルチャーショックを受けました。そしてハマリました。
「ダッタン人の踊り」をお好きな方は、一度聴いてみるのも良いかもしれません。

感動しました。特にダッタン人の踊りは原曲も好きだったのですが、このトランスアレンジが凄く気に入りました。

クラシックだけでなく、トランスなどテクノ音楽が好きな人にもおすすめします!

とにかくまずは試聴してほしい。藤澤ノリマサの声は貴方の耳ではなく魂に届く。もしかして貴方は複数の人間が歌っている様に感じるかも知れない。しかし彼ひとりの声である。音大出身の彼はポップス的発声とクラシック的発声を見事に使いわける。ミルフィーユの様に重なった藤澤ノリマサの声に恋してください。

ポップス発声のソフトな部分とオペラ発声の迫力が共存していて
見た目とのギャップともあいまっていろんな意味で驚かされる作品でした。

ＦＭ東京のサンデーソングブックで、パーソナリティーの
山下達郎さんが「一押し」と言っていました。声量が
素晴らしく、聞いていてとても気分がスカッとしました。
これまで「ダッタン人の踊り」は演奏でしか知らなかったので、
歌だとまた違った良さがありました。

番組では、いろいろなジャンルの歌が歌える人だと紹介されて
いましたので、これからの活躍が期待されます。