Almost Alone
価格: ¥1,514
近年、チェット・アトキンスはマーク・ノップラー、スージー・ボガス、ジェリー・リードとアルバムを作ったが、ベテラン・ギタリストが録音したこの1996年のアルバムは、タイトルが示す通りの物だった――『Almost Alone』、ほぼひとり、だ。 数曲で加えられているストリングスは別にして、13曲中、3曲にしかアトキンス以外のミュージシャンはフィーチャーされていない。そして11曲目には、チェット・アトキンスしか登場しない。つまり、多重録音のないシングルが特色となっている。この点がうまく作用すれば、このミニマリストのフォーマットはアトキンスを最高に楽しめることになる。10本の指と6本の弦だけで。しかしながら、あまりにも多くの場面で、彼は終生の誘惑に抗うことができず、甘ったるい弦の編曲でアレンジを乱している。それでも、彼がひとりでやっているオリジナルの美しいポップ・チューン「Happy Again」やアーヴィング・バーリン「Cheek to Cheek」では輝いている。(Geoffrey Himes, Amazon.com)