表紙の桜の花びらと、「幸福の言葉」という題名のホログラムに
やられて、購入してしまいましたが、
一ページに下手したら、言葉一行。
だったら、文庫本を2冊ほど購入したほうがいいかな?と
思いました。
年を重ねることを悲観的に捉えず、
また人との出会いや別れも正面から受け入れ、過ごしていく。
生きている時間の上で、さまざまに悩み、傷つき、
生きることに不器用になっていたり、
臆病になっている人の背中を押してくれます。
素直であること、女として、人として生きること、
好きなことに打ち込むことのすばらしさ、
いつまでもお洒落を忘れない感覚、
彼女の生き方や姿勢に学ぶことは多くあります。
生きている限り、かがやきながらいられること
やそうある大切さを教えてくれます。
装丁も和の慎ましさ、凛々しさを思わせるデザインで、
宇野千代さんらしい雰囲気を感じさせます。
自分の生き方に迷いがある方、
女性としてどう生きていけばいいのか考えている方、
少し元気がない方にもお奨めです。
また、男の方でも、こういう女性がいたということに
格好よさを感じられると思います。
心の中に風が吹き抜けるように、元気づけられる、
しかし深遠さのある1冊です。