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思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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図書館で借りて読んで、よかったので自分で購入しました。 ★★★★☆
3姉妹それぞれ悩みはあるものの、そしてすこーし変わっているものの、自分はこれでいいのだと自信を持って生きているような気がします。

家風の「思いわずらうことなく愉しく生きよ」というのを実践しています。
長女はDVを受けていて、大変そうだけれどそれでも、3姉妹とも強い女の人だなという印象を受けます。
自分と言うものを持って、思うわずらうことなく愉しく生きる。

それがいいなぁーと思ったので、図書館で借りて全て読んでしまったけれども、自分で手元に持っておきたくて買いました。

人と違っていても自分が愉しく、いいと思ったことは貫きたいな、人生は一度きりなのだからと思えた一冊でした。

江国香織さん、作風が変わったかな?と思いましたがとってもよかったです。
土日で読めました ★★★★☆
犬山家3姉妹のそれぞれの物語をパラレルに3様ならべて記していく物語。
タイトルの「思いわずらうことなく・・」は犬山家の家訓で、その発案の父親は浮気が原因で離婚で別居(離婚なんだから別居はあたりまえか)している。
説得力があるのかないのかちょっと苦笑いをしてしまった。

3姉妹はそれぞれ性格や考え方も違い、悩みも抱えてはいるが、自由な生き方をして楽しんでいるように私には読めた。長女の夫とのDV被害の場面ではほんとうにこんなふうに恐怖の日常を送っている人がいるのだろうかと心が寒くなる。(長女は後半やっと殻を破った感はあるが)
長編ですが、話の展開もテンポよく次の展開を期待させるため時間を忘れて読めました。

別の江國さんの作品の「間宮兄弟」を読んでも感じるのだが、兄弟(姉妹)が仲がいい、うらやましくなるほどに。
読後、しばらく頭か離れない ★★★★★
三姉妹。同じ両親から生を受けたのに全く違う個性。
この三姉妹のそれぞれの性格描写が、相変わらずお見事、と、言いたくなるほど旨い。まるで、三人それぞれの声まで聞こえてきそうだ。
今回は、他作品よりストーリーがあるし、重いテーマにチャレンジしている点からも、筆者の代表作と言っていいデキだと思う。




女はやっぱり強いもの ★★★★☆
三姉妹のお話。
長女はキャリアウーマンながら男を愛すけれども強くて自分のものから去っていたのもは、いくら愛していたとしても2度と自分のもとへ戻そうとはしない。後悔という言葉が嫌いだから後悔はしない。
次女は主婦だか夫からDVをうけている。
どんどん、夫からのDVを黙ってうけているだけではなく自分の意思を持って感情を出していく。
三女は、恋愛にはきままで型にとらわれることなく誰とでも関係をもつ。そのことを悪いとも思わないし、彼女の感受性も豊か。

この本を読んで、姉妹や家族の大切さ。そして人は結局一人で、でもその中でどうやって強く生きていくか。
何度も読みたいと思った本。
どのタイプも分かるような ★★★★☆
こういうものを読むと不安定になる。
達観できない位置にいることを思い知る。