インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Of Queues & Cures

価格: ¥2,013
カテゴリ: CD
ブランド: Spalax
Amazon.co.jpで確認
カンタベリー系ジャズロックの傑作 ★★★★★
イギリスのジャズロックバンド、ナショナル・ヘルスの2nd。1979作
Hatfield and the Northのデイブ・スチュワートとフィル・ミラーを中心に結成された、
カンタベリーシーンのスーパーグループ。そのの2作目にしてラスト作である。
ジャズロック的な軽やかなリズムの上に、クラシカルな素養を感じさせるデイブのオルガン、
シンセワークが鳴り響き、そこにセンスあるギターフレーズが重なって、じつに優雅で
メロディアスなサウンドを構築してゆく。1作目に比べていっそう肩の力が抜けたような
自然体のアンサンブルが、むしろテクニカルなフュージョン的な味わいで楽しめる。
個人的には女性声入りの1stが好きなのだが、完成度ではこちらも勝るとも劣らない。
カンタベリー系ジャズロックの名作 ★★★★★
イギリスのジャズロックバンド、ナショナル・ヘルスの2nd。1979作
Hatfield and the Northのデイブ・スチュワートとフィル・ミラーを中心に結成された、
カンタベリーシーンのスーパーグループ。そのの2作目にしてラスト作である。
ジャズロック的な軽やかなリズムの上に、クラシカルな素養を感じさせるデイブのオルガン、
シンセワークが鳴り響き、そこにセンスあるギターフレーズが重なって、じつに優雅で
メロディアスなサウンドを構築してゆく。1作目に比べていっそう肩の力が抜けたような
自然体のアンサンブルが、むしろテクニカルなフュージョン的な味わいで楽しめる。
個人的には女性声入りの1stが好きなのだが、完成度ではこちらも勝るとも劣らない。
崩壊の美学 ★★★★★
78年発表の2nd。ベースがニール・マレイからジョン・グリーヴスに交代。管弦奏者を適材適所に配した楽曲が並んでいる。ピーター・ブレグヴァドがヴォーカルで、ジョージー・ボーンがチェロで参加するなどヘンリー・カウ人脈の流入も音楽的におもしろいと思う。楽曲も前作では大半がデイヴの手によるものだったが、本作では新加入のジョンのものを含めてミラー、ピップも曲を提供している点がポイント。音楽的には更に複雑になり難解な部分もあるが、まだオーラのような魅力は残っており、無視するには惜しい仕上がりである。
美しいストリングス系シンセをバックにシンセ・ベースがリードを取る1.の導入部にはびっくりするものの、すぐに彼ららしい演奏に変化。かなり人懐っこいメロが登場して彼らの初期の雰囲気を思い出させる。2.ではスティール・パンが登場する。良い意味でこれほどトロピカルに響かないスティール・パンも珍しい。3.はめまいがするほど複雑な展開を見せる曲。ミニマル的な要素もあり、かなりソフト・マシーンに近い印象もあるが、ミニマル以外の現代音楽の影響も強く感じられ、彼らの到達点とも言える凄まじい演奏が聞き物である。4.のギター・ストロークも彼らにしては非常に珍しい演奏であり、ほんわかとした雰囲気が心地よい。5.の牧歌的なヴォーカルとその後に登場する美しいフルートのソロにはハットフィールズを思い出さずにいられないだろう。
前作でゲスト参加していたアラン・ゴーウェンはこの時期ギルガメッシュを再編してアルバムを発表しているが、本作発表後デイヴがブラフォードに引き抜かれたため、ナショナル・ヘルスに呼び戻されてグループの活動を継続したものの、81年に白血病によって亡くなりグループは解散した。何となく彼の死によってその後のカンタベリー・ミュージックは大きく衰退していった気がする。
ひょっとして30年… ★★★★★
小泉純一郎前総理は、聴き続けているかもしれませんよ。(来年で発表30年)。“国民の健康”自分は医者なので、半分笑いながら見つけて、ずっと聴いてますが、内容は1作目とも驚異を感じます。この作品の場合、M2は5拍子・M3は(ゲストによる)6拍子の、似たベースラインがフロントに出る構成がとにかく凄い。つくづくイギリスのジャズロックは奥が深い、と、脱帽します。
カンタベリーの中核バンド,第二作 ★★★★☆
カンタベリー・ロックの中核を占めていたハットフィールド&ザ・ノースは1975年に活動を休止。これを受け,構成員が兄弟バンド【ギルガメッシュ】と混じり合うような形で結成したのがナショナル・ヘルスだった。折からのパンク隆盛が逆風となり,メンバーは流動的で活動も安定せず,結局3枚を残して空中分解してしまう。

本盤はバンド名を冠したデビュー作に続き,1979年に発表された第二作。一作目をいっそうソリッドかつダークな色合いにしたプログレッシブなジャズ・ロックだ。確かに,彼らはテクニックこそジャズ屋には遠く及ばなかったが,ジャズとロックをこれ以上なく幸福に融合した,イマジネーション溢れる音楽性があった。本盤でも,ジャズとプログレの境界領域で独自の桃源郷を作り出す作風に大きな変化は無し。急速調ではギターを駆使した多彩な変拍子ロックの表情を,緩奏部ではエレピやオルガンを使ってメロウなCTIフュージョン風の表情を,それぞれ使い分け。予測不能な転調の連続と厚い管部のオブリガードを援用して,起伏を作っていく。大物ピンク・フロイドやイエスに隠れて目立たぬ侭なのが不思議でならないほど,楽曲は粒ぞろいで創造性豊かだ。

唯一物足りないところがあるとすれば,ハットフィールド&ザ・ノースやナショヘル名義の第一作でも,桃源郷へのトリップ感を醸し出すのに大きく貢献していたアマンダ女史の神々しいお声が,本盤では全く入っていないことか。代わりに一部でヴォーカルを取るピーター・ブレヴァートは,トーキング・ヘッズのヴォーカルみたくぶっきらぼうで歌もヘタウマ。ヴォーカルのみの参加で,わざわざこんな人物を据える必要があったのか。正直言って意図が良く分らない(笑)。