Debut.「Jupiter」、2nd.「明日」 は共に素晴らしかったが、
「それに続く」曲に、決定打が出ないナ、と思っていた。

しかし！「ボイジャー(s)」は久々に完璧だ。
一発で覚えられる理想的なコーラス。
それを強調するかのように、いきなりコーラスから入る。

ワクワクするような、弦楽器のイントロから、歌が始まるまで、僅か3秒！
この解り易さは、最近のJ-POPに足りなかったものだと思う。
たった3分21秒に、素晴らしいドラマが詰まっている。

NHK「ダーウィンが来た！生きもの新伝説」テーマ曲。
それも、単なる「起用」でない、きちんとした「書き下ろし」だ。
自然・進化・未来・宇宙・DNA…。
「命あるものの素晴らしさ」を、物語 (Story) 豊かに歌い上げる。真剣に作り込んだ詞が印象的だ。

「ぼくのペットは恐竜」という可愛らしいフレーズがある一方、
コーラスでは、「普遍の真理」を、美しい言葉で描ききる。

♪僕たちの中にある小さな宇宙　どこまでも続く地平線
♪飛ぶことを拒んだ僕の背中　歩いてゆくと決めた脚

番組が放映中なのに Out of Print はいけない。
このカラオケ付きシングルは、信念を持ってカタログに残し続けよ。

最近の綾香ちゃんは、デビュー当時より歌い方がおとなしくなってしまった気がします。「Juppiter」や、ファーストアルバムに入っている「Re:pepper」のような、元気な歌声が聴きたいです。あと、カップリング曲の「心」は、アルバムに入っている「WILL」と同じ曲なので、タイトル表記は同じにするべきです。買う時に、違う曲だと思ってしまいます。これはフェアじゃないです。

壮大な映画のサントラを思わせる大掛かりなアレンジ多用なエスニックスパイスちょいと入れましたな楽曲。最近この手のがトレンド。案の定ブレイクしてからきらきらピアノが登場。アレンジ手法の側面において世界遺産やら情熱大陸のヒットの影響がこんなところにまできているのはおどろき。アレンジのおおげささに対し見事拮抗している彼女の声には脱帽。きらきらと輝く彼女の声がさらにスケールのでかいアレンジにより魅力倍増。自信に満ちた彼女の声が楽曲を見事にひっぱっているようだ。今後成長が大いに期待できるシンガーのうちの一人。(9)

「Voyagers」と「心」　両A面の平原綾香１１枚目のSingleだ〜「Voyagers」はTVの「動物生態番組」のテーマ曲〜「心」はAlbum「４つのL」の「Will」のニューアレンジ曲〜両曲とも「時の流れと空のひろがり」という共通のテーマで結ばれている〜と同時に平原綾香の「純化されたストレートVoice」が限りなく心地よく響く〜一音一音丁寧に歌われた歌詞によって「思い」がはっきり伝わってくる〜CDジャケットも白基調の「Voyagers」〜黒基調の「心」と曲の内容に沿っていてけれんみが無く好ましい〜〜これからも平原綾香を聴きたいと思わせるSingleだ！〜

収録曲
1. Voyagers 作詞：平原 綾香　作曲：内池 秀和　編曲：沢田 完
2. 心 作詞・作曲・編曲：新田 雄一
3. Voyagers (Instrumental)
4. 心(Instrumental)
『Voyagers』はNHK総合TV「ダーウィンが来た!」のテーマソング。
地球や人の進化を歌詞に込めた壮大な曲です。
『心』はアルバム「4つのL」収録の『WILL』をシングル用にアレンジした曲。
前奏がアルバムとかなり違っていますが、個人的にはアルバムの方よりもシングルバージョンの方が好みです。
曲調も歌詞も対照的で聴き応えのある１枚だと思います。