悪くはないですが…
★★★★☆
本書で取り上げている整理対象は2つ。電子化されたデータと紙媒体のデータです。
後者の紙媒体のデータの整理法としてダブルインデックス(WI)式封筒ファイル法を採り上げています。簡単に言うなら、大型封筒に入れ、その封筒のインデックスを2つ記入し整理するというものです。
確かに悪くはないとは思うのですが…。
私は増える書籍、書類の整理・処分をどうしようかと少し前まで悩んでいました。以前は、書類を大型封筒に入れて整理するやり方を私もやっていましたが(WI式じゃなく別の整理法で)、これ自体、ある程度の保管場所がなければ無理でして、その内限界がきて止めてしまったことがありました。
いくら処分してもそれ以上に書籍や書類が増えていけば、保管場所の制約が解決しない限りはどうしようもない訳です。WI式で整理する方法はよく考えられた方法だとは思います。しかし、この方法を実践しようとする人は、おそらく書籍もそれなりにあると思いますので、保管場所の制約というものはあるのではないでしょうか?
そうした点からすると、万人向けじゃないような気もします。
私の場合は、ドキュメントスキャナで紙媒体を電子化する方法でこの問題を解決しましたので、個人的にデジタルデータの整理法を期待して本書を購入しました。
こちらの整理法も悪くはないです。ただ、その多くは私も実際にやってるものだったので、個人的評価としては★3つです。
ただ、適当に整理してるという人にとってはためになる情報が得られると思います。
(「人生を変える」というタイトルはちょっと大げさですね)
有効な整理法だが、人生を変えるほどではない
★★★☆☆
著者の主張する整理法は、ダブルインデックス法
簡単にいえば、カテゴリー分類とカテゴリの中は日付順とかABC順とかある規則で並べるというものだ。二層以上階層を深くすると、規則がごっちゃになって、必要なものがわからなくなる弊害が出るからだ。このような整理法は、比較的よくつかわれており、たとえば、レンタル屋さんとかで普通に見る手法で、なんだかなー、という感じだ。
むしろ、評価したいのは、パソコンの使い方。ネット情報を取っておくツールやその整理のツール、果てはバックアップや、データの保管場所など、このあたりが参考になる
旧世代と新世代の情報整理法が、いっぺんに見られるので、良いかも。
人生が変わるかどうかは、その人しだいかなー
WIファイル+デジタル整理法(パソコンの中の整理)の本
★★★★★
著者のWI(ダブルインデックスファイル)は、かなりのスグレモノで、
私は10年近く利用している。
市販されていないので自作するか、印刷所に頼むしかないが、
ものすごい高コストではない。
市販大型封筒でも代用できる、手軽にできるファイル法だ。
数年前に出版された「超ファイルの技術」では、
WIファイルの活用法が、これでもかというぐらい詳しく解説されていた。
私はこの本は、究極のファイリイング法の本だと思っている。
この「人生を変える情報整理術」は、
そこにさらに、著者が実践している「デジタル整理法」を加味したもの。
パソコンの中がグチャグチャになっている人は多いが、
この本のような方法だと、すっきり整理できる。
とくに長年パソコンを使用してきたような人には、お勧めのやり方だ。
もちろん、WIファイルの解説もしっかりされている。
これまでの本よりやや、上級者向けともいえるが、
ファイリングや整理に興味がある人は必読ともいえると思う。
本も小さめでコンパクトで、よい。
定価もリーズナブルだ。