赤川次郎の小説をもとにしたサウンドノベルシリーズの3作目。赤川氏自らが監修を手がける本作は、森の中にたたずむ女子高「鐘園学園」で起きる、数々の怪事件を解き明かすのが目的だ。赤川氏独自の世界観を忠実に再現したミステリアスかつホラータッチなストーリーは、全3シナリオで構成されている。
だが、単にストーリーを進めていくだけでは事件の完全なる真相にたどり着くことはできない。続編シナリオシステムにより、事件を解決するとまた新たな事件や謎が発生したり、過去にクリアしたシナリオ中に新たな事件が出現したりと、多彩な展開が用意されている。このように複数の事件や謎が複雑にからみ合い、最終的に真実にたどり着くという展開は、赤川氏ならではの世界といえるだろう。
さらに、メインストーリーに関わるシナリオ以外にも、「学院七不思議」というサイドシナリオが収録されている。学院七不思議は、本編中に気になる場面でミステリーボタンというボタンを押すと進み、実際に不思議(恐怖)を体験。その後に写真となってボードに掲示されることになり、七不思議をすべて集めると何かが現れるという要素もある。総シナリオ数が膨大で、エンディングも3話のメインシナリオにそれぞれ複数存在。隠しシナリオも多数用意されており、誰もが満足いくボリュームだ。(野村一真)
サクサク
★★★★☆
CD-ROMなのでディスクの高速回転音で集中しずらいって人もいるかもしれません。ストーリ自体長くもありませんし一度読んだ文を飛ばせるスキップ機能もありますのでサクサク進められてそう時間のかからないゲームだと思います。物語の内容はとてもいいのでノベル好きな人にはお勧めです。
数回フリーズしました…
★★★☆☆
“人の死にまつわる本”というテーマで4つのシナリオが関連していた『夜想曲』に比べ、
こちらはメインエピソード3話の間の関連性が希薄でしたね。
タイトルにある「沈める鐘」の重要性がいまいち伝わって来ませんでした…。
1話目でちょっと鐘についての説明があり、2話目をすっ飛ばし、
3話目でいきなり「沈める鐘」の事件が一気に解決してしまったので正直驚きました。
また、相変わらず文章が長いのでスキップ&しおりを駆使しても
クリアにはどうしても時間が掛かります。
フローチャートのあるノベルゲーに慣れているとかなり辛い。
とは言っても、コレクション心を刺激されて
本棚(エンディング)を全部埋めるまでプレイしてしまったのですが(笑)
主人公を女性に設定した時のパートナー(男性)がなかなか良いキャラしてます。
本を集めることで第4話、外伝、エピローグ、あとがき、×××編の
5編が追加されるので、やりこみ度も高いと思います。
いたちと比べて
★★☆☆☆
今プレイ中。ベストで安いから買ってみたが・・。いたちと比べて同じPS2でも何故こんなに画像が音が違う?良い点。紅葉の赤は綺麗。秋の夜の虫の音は、あつーい季節にプレイするには最適。全体的にみると画像はあんまり綺麗だとは思わない。ストーリーもなぁ・・。いたちを1と2やりこんだ者としては正直はまれない。いたちのシステムを知ってる人には遊びにくいゲーム。
かまとくらべて
★★★☆☆
これをやる前にかまいたち2をやったのですが、かまのサブシナリオほどマッドではなく、比較的安心して進められました。ただ、はまり度的には劣るし、驚く場面の効果音が雷みたいで、すこし拍子抜けでした。暇で何か推理モノを、という人にはいいかもしれません。
赤川次郎ファン向け
★★☆☆☆
まず言いたいのがシステムの悪さ。
既読スキップなし、選択肢でセーブできない、セーブ数八って、かなりきついですよ。ただシナリオを進めて完エンド目指すならこれで十分かもしれませんが、全エンド、全キャラ、七不思議の完全収集を目指すなら、まったくもって足りないです。
次に、画像に関してですが、ムービーと背景は綺麗です。当時の先端技術を取り込んでいて、ゲームでいうなら高レベルの内に入るんじゃないでしょうか。ですが、キャラの絵が……。平べったいというか、素人っぽいというか。多分、『かまいたちの夜』みたいな立ち絵にしつつ、差別化を図ろうとしたんでしょうが、それが見事に裏目に出てます。
音楽に関しては、文句は言いません。雰囲気に調度あっているという感じがします。
最後にシナリオですが……。正直に言うと、原作を読んでいたら、絶対に買わなかっただろうなって感じです。謎やトリックもベタですし、学園七不思議も他のレビューをしている人が言うほど、僕は怖いと感じませんでしたし。
ですので、僕としては、本格的なミステリーや思わず悲鳴を上げてしまうようなをホラーを求めているような人には、お勧めできませんね。ちょっとしたミステリーやホラーを求める人には、いいかもしれませんが……。でも、ライトユーザー向きかというと、それは違いますね。ライトユーザー向きにしては、あまりにシステムが不親切です。
ということで、やはりこれは、赤川次郎ファン向けだと思います。赤川次郎ファンなら、買っても充分楽しめるのではないかと……。それ以外の人でも、多少の興味があるならやってみてもいいと思いますよ。ベストだから、安いですし。