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退職刑事 (1) (創元推理文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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《安楽椅子探偵》の最高峰 ★★★★★
◆「写真うつりのよい女」

  多くの男性との情事の様子を撮影した
  写真をコレクションしていた水商売の女。

  その女が、男物のパンツひとつの姿で殺されていた。

  当初は、関係した男に対し、女が写真をネタにゆすりを
  行ったために報復されたのだと考えられたのだが……。


  犯行現場の階下に居た主婦が、被害者と犯人との会話の断片を
  聞いていたのですが、その時、被害者は「警察を呼んでもらうわよ」
  と言っていたとのこと。

  この言葉の真意が解き明かされることで、
  事件の構図が鮮やかに反転する展開が、
  すばらしいです。

  また、指紋処理についての丹念な推理も見逃せません。



◆「妻妾同居」

  妻妾同居の生活を送る東谷は、週刊誌に、自らの性生活の日記を発表していた。
  そんな彼が、自宅で殺害されているのが発見される。現場には、彼に援助交際を
  申し込んだ女性がおり、凶器を持って死体のそばに立っていたという……。


  現場のデスクの上にひろげられていた被害者の
  セックス日記は最後のほうが破かれていました。

  そこに仕掛けられていた作為が暴かれたとき、
  秘められた意外な動機が浮かび上がります。



◆「狂い小町」



◆「昨日の敵」


「論理遊戯の文学」の王道を行く作品 ★★★★☆
 和製・安楽椅子探偵と聞いて、まっ先に頭に浮かぶのが坂口安吾『明治開化 安吾捕物帖』の結城新十郎で、次いで、福永武彦が加田玲太郎の筆名で発表した「完全犯罪」その他の短編に出てくる伊丹英典。その加田玲太郎作品を、江戸川乱歩は「論理遊戯の文学」と評したという。都筑道夫が手塩にかけて育て上げた安楽椅子探偵・退職刑事が、息子の現職刑事から口づてに聞く犯罪現場の状況や関係者の人物像をたよりに繰り出す切れ味鮮やかな、しかし時として強引であまりに小説的な推理は、あくまで「論理的」な事件解決の道筋を示すものであって、結城新十郎や伊丹英典の華麗さはないものの、まさしく「論理遊戯の文学」の王道を行くものだと思う。ただ、この短編群を一度に読んでは、かえって興を殺ぐ。やはり月に一度の雑誌連載、あるいは週に一度のテレビ番組で、次号、次回を待ち遠しい思いで読む・観るに限る。それから、女気がないのもやや物足りない。「スリーA」こと、現職刑事の奥さんの美恵さんが会話に加わるとか、時には美恵さんが義父を相手に一本とるとか、ひねりが欲しいところ。(これは、読者の身勝手な無いものねだりですね。)
祝!復刊!! ★★★★☆
主人公は、書名のとおり定年退職をした元刑事。息子の現職の刑事のところにきては、いま関わっている事件のことを話させ、たちどころに真相を見つけ出してしまう。典型的な安楽椅子探偵ものの短編集です。

ページにして約40ページほどの短編が7作収録されていますが、どれもよくできていて、一見不可解な謎が著者の言うところの「論理のアクロバット」で、ものの見事に思ってもいないところに着地する。短編推理小説のお手本のようなものばかりが並んでいます。

が、この「論理のアクロバット」なるものがクセモノで、これをオオッ!と感心するか、強引・著者の一人よがりととるかで評価が変わってくるのではないでしょうか。私は大好きです。
著者の代表作に数えられているのですが、長いこと品切れ状態だったこのシリーズ、出版社は変わりましたが復刊されたこと、とてもうれしく思います。