テクノサウンドに更なるジャンルをつけるのは邪道だと僕は考えている(デトロイトとか)。ケンイシイの本作品はある意味ジャンルの確立をめざしたようで、鼻につく部分の多くあったと思う。
ケンイシイの難点はメロディー、そしてヴォイスが使えない事だと思う。
結局、リズムに頼りがちになるのはアーティストとしての限界を見せ付けてしまうように感じた。
ケンイシイが昔のインタビューでYMOをやや批判的に言っていた事を覚えているが、その辺の感覚が彼をリズムのみのアーティストにしてしまったのでないのだろうか?
しかし、全体的にはクオリティーの高いアルバムといえる。それだけに彼のアティストとしての限界を超えた音を聴いてみたいと僕は思っている。