戦争ごっこに明け暮れ、モビルスーツに憧れていた少年が、実際に戦いに巻き込まれ、楽しみながらも、戦争の凄惨さ、人の死ぬことの悲惨さに気付き、ほんのちょっとながら大人になっていく。戦争や兵器などより、人間ドラマを前に出したストーリーです。
はじめにOVAで発表されたものを小説化したもので、OVAのできがとてもよかったので、その雰囲気が損なわれているのではないかと読む前は不安でしたが、著者はOVA製作にもかかわっていたそうで、そんな心配は無用でした。
アムロ・レイやシャア・アズナブルなど、!『英雄』は出てきませんが、派手さはないものの心に残る「ガンダム戦史」の1ページ。ただ、OVAで涙が流れるほど感動しただけに、エンディングはあれでよかったのかな?