まず1回だけ模試をやってみたい、という方にオススメ。
★★★☆☆
模擬試験1回分の問題を収めたTOEICテスト問題集。『新TOEICTestレベル判定模試』(小山克明(監)2007年Z会)の第2弾で、趣旨は全く同じ。
本紙から取り外し可能な問題用紙、解答用のマークシートの書式、リスニングセクションの進行ペース、等、本番のTOEICテストと非常によく似ており、TOEICテスト未経験者が本番前に形式を知るためだけにでも本書を購入する価値はあると思う。模擬試験の正答数からTOEICスコアを予測する「予想スコア換算表」付き。
難易度は本試験よりもわずかに高めかな、という印象。本番の試験を受けたときに易しく感じたので、心に余裕を持つことができた。
試験の概要や形式に対する解説は簡素だが、模擬試験問題の各問に対する解説はわりと丁寧。本紙に全問題が再掲されており、別冊の問題用紙と見比べることなく解説を読むことができる。重要語句が問題ごとに整理されており見やすいと思う。ことさら「これさえ気をつければスコアアップできる」というようなアドバイスの仕方はしないが、スコアアップのポイントは確実に抑えていると思う。
リスニング問題の解説には、各トランスクリプトが、アメリカ英語・カナダ英語・イギリス英語・オーストラリア英語のどの発音で読み上げられているのかが示されており、自分の苦手とする発音の傾向を見極めることができる。
「リーディング対策コラム・品詞問題攻略法!!」は、正直、中途半端な内容に感じた。
まず1回だけ模試をやってみたい、という方にオススメ。第1弾と本書のどちらを買ってもいいと思う(リスニングに苦手意識のある私としては、どちらか1冊選べと言われたら、「4カ国語発音聞き比べ」のための音声と解説が付されていた第1弾を選択するだろうが)。複数回の模試を経験したい人は、本番と同じ書式で3回分の問題が収録されていて2000円以下、という問題集が何冊も出版されているので、そういう本を買った方がお買い得だと思う。