Time Is of the Essence
価格: ¥1,552
Tenor saxophonist Michael Brecker has offered his horn to countless studio sessions since the late 1960s, many including his own bands. Purists might have considered Brecker's reputation sullied by his association with fusion--especially as performed in the 1970s by the Brecker Brothers, which featured him alongside his brother Randy on trumpet, and later by Steps Ahead--but since the mid-1980s, the tenorist has been on a post-bop roll. Time Is of the Essence extends Brecker's broad command of the styles pioneered during the mid-1960s. He's playing with a veritable supergroup, Pat Metheny adding efficient strums and riffs on guitar and Larry Goldings pillowing the atmosphere on a Hammond B3 organ. Three drummers alternate on the session, with the great Elvin Jones making the most turbulent storm and Bill Stewart providing the most detailed textures. Jeff "Tain" Watts mixes Jones's romping power with a sense of the delicate, loaning Brecker's melodies an added dimension. For his part, Brecker plays hard and fast with absolute proficiency. The tunes are gutsy and sharp, with lots of creative soloing and up-tempo energy. --Andrew Bartlett
何しろ音が良い!
★★★★★
マイケル・ブレッカーのアルバム(基本的に80年台以降のもの)は殆んど持っています。「何しろ音が良い!」彼は、コルトレーンから影響を受けた事は有名ですが・・・コード循環が難解な楽曲が多いため、良く分からない・・・?と思う方もいらしゃる事と思います。しかし、このアルバムはマイケルのアルバムの中でも、比較的聴きやすいアルバムに仕上がっています。ストレート・アヘッドなジャズでサックスを演奏出来るようになりたいなぁ〜と思っている人がいたら、私としては、すぐさま「マイケル・ブレッカーを聴くと良いよ・・・!」と言ってしまうでしょう!残念ながら彼は他界してしまいましたが、今でも彼の音楽は生き続けています。「テナー・サックスの巨人、マイケル・ブレッカー」はジャズを芸術の領域にまで押し上げたプレーヤーとして、後世に語り継がれる事でしょう!
凄いヒトだし熱演だけど
★★★☆☆
マイケル他のミュージシャンが、とてつもない技量と才能を持っている、と言うのは良ーくワカる。
その彼らが、誠心誠意、熱意を持って、極限まで追究された音楽を体現しているのも良くワカる。
そう言う意味では、素晴らしいアルバムだと思う。
ただ、正直言って私には難しくて良くわからない。
とても高度なコトをやってるンだろうなぁ、とは思うンだけど。
自分に理解する脳味噌が足りないのは百も承知だけど、でも、聴いててあんまり楽しくならない。
お気楽に楽しくなるためのアルバムでもないんだろうけど。
彼のテナーがもう聴けないなんて・・・悲しすぎる
★★★★★
新聞でマイケル・ブレッカーの死を知った。享年57歳。白血病だったらしい。かなりショックだった。病気だったとは知らなかった。
僕がマイケル・ブレッカーのテナーに出会ったのは、パット・メセニーの『80/81』だった。この中でデューイ・レッドマンと繰り広げる途方もない音に本当に痺れてしまった。特に最後から2曲目の『Every Day (I Thank You)』は素晴らしかった。今でも一番好きなブレッカーの演奏だろう。その後の彼自身のソロ・アルバムではAKAIのウインド・シンセを使ったスゴイ曲に驚いた。
このアルバムは1999年の作品で、盟友パット・メセニーの他に御大エルビン・ジョーンズ(このエルビン・ジョーンズも今はもういない。大学生の時に高熱を押してアルバムにサインを貰いに行った思い出がある。)やビル・スチュアートとかと組んでいてなかなかだ。その中でもやはりラリー・ゴールディングスのオルガンがとの組み合わせが面白い。
ブローしまくるブレッカーはブローしながらいつもどこか冷静だ。そこがいい。熱くならない。しかしプローしまくる。希有なテナー・サックスだった。彼のテナーがもう聴けないなんて・・・悲しすぎる。
彼のテナーがもう聴けないなんて・・・悲しすぎる
★★★★★
朝の新聞でマイケル・ブレッカーの死を知った。享年57歳。白血病だったらしい。かなりショックだった。病気だったとは知らなかった。
僕がマイケル・ブレッカーのテナーに出会ったのは、パット・メセニーの『80/81』だった。この中でデューイ・レッドマンと繰り広げる途方もない音に本当に痺れてしまった。特に最後から2曲目の『Every Day (I Thank You)』は素晴らしかった。今でも一番好きなブレッカーの演奏だろう。その後の彼自身のソロ・アルバムではAKAIのウインド・シンセを使ったスゴイ曲に驚いた。
このアルバムは1999年の作品で、盟友パット・メセニーの他に御大エルビン・ジョーンズ(このエルビン・ジョーンズも今はもういない。大学生の時に高熱を押してアルバムにサインを貰いに行った思い出がある。)やビル・スチュアートとかと組んでいてなかなかだ。その中でもやはりラリー・ゴールディングスのオルガンがとの組み合わせが面白い。
ブローしまくるブレッカーはブローしながらいつもどこか冷静だ。そこがいい。熱くならない。しかしプローしまくる。希有なテナー・サックスだった。彼のテナーがもう聴けないなんて・・・悲しすぎる。
全能である必要はない
★★★★☆
傑作『テイルズ・フロム・ハドソン』でスターダムを確立したマイケル・ブレッカーが1999年に制作した本盤は,珍しくオルガン・トリオをバックに,全く毛色の異なる太鼓三名を使い分けた異色作。彼自身の弁に依れば標題は,ジャズにとって最も肝要なのはタイム感だとの考えから,この人選をしたことに由来するとか。
そういえば彼は,最近作『ワイド・アングルズ』は器楽アンサンブル編成をとり,本盤の前はワンホーン,その前は1管1弦と,アルバム毎に異なった編成に取り組んでいた。恐らく本盤の編成もこの延長線上にあり,自らの武器とするハードボイルドかつ明晰な吹け上がりで,いかなる編成にも対応できるテナーマンたらんとしているのだろう。伊達男ではあるが,ソウルフルな恰幅は乏しい自身を熟知し,肩で風切るキザな都会の色男を作編曲も含めて演出するプロデュース力。この人の魅力の源泉にはそれが厳然とあるから,オルガン・ジャズのレゾンデートルを最大限保ちつつ,演出された自己の間で立ち位置を定めるのはさぞ難しかったのでは。
で,いわゆるアーシーなソウル・ジャズ一辺倒ではなく,あくまでラリー・ヤング風味のモダンなテイストを加味して,上手にこの課題を乗り越えようとした。ゴールディングスのオルガンが下地を提供。御大エルヴィン,土建屋ワッツ,個性派スチュワートの三名を贅沢にあしらったうえ,メセニーのギターが付く豪華な顔触れ。演奏そのものは悪かろう筈がない。ただ,全体の半分を他人のペンへと託した本盤に,目を見張るような独自の世界観があるわけではなく,大物揃いの演奏の中にやや埋没した印象を禁じ得ない。ブレッカーのアルバムというより,臨時編成の大物バンドによる質の良いセッション録音か。「腕のいいナンパ師は,背景が工事現場でもナンパできるのさ」そううそぶく彼への一抹の興醒め感をどう飲み込むかで,評価も変わってくるのではないか。