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情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
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一読の価値あり、購入ストックは見送り ★★★★☆
7章から読むのがお勧め。筆者の成長過程を惜しげもなく紹介しながら、情報との接し方がスキルアップしていく様がつづられている。逆算的な読み方だか、これで前段の論理的な展開がスッと頭に入るのではないかと感じる。またある程度のスキルが身についていると思っている人も、自分の情報整理とプロの段取りを客観的に比較できるので、精度アップにつながると思う。
調べるサイクルに基づく、体系立てた調査法 ★★★☆☆
調べ物のプロによる、調査術入門書。調べるサイクル: 1)知識のギャップの
認識→2)自分の情報源リストとのすり合わせ→3)情報の獲得→4)検証・判断
→5)伝達→6)自分の情報源リストの整備 を丁寧に解説してくれます。

特に役立ちそうな知識は以下。
調査する目的を意識することが重要。調査は手段であって目的ではない。
情報源としては、政府統計、業界団体による統計・資料、調査会社による市場調査レポート、新聞・雑誌記事、周囲の人間へのヒアリング、がある。
調査前には、背景・目的、詳細な内容、納期、予算を確認すること。
“情報の伝達”が重要。調べた内容を依頼者に伝え方によって、価値が倍増することも半減することもある。
情報は全部集めようとせず、8割集まれば合格。時間とコストは有限である。
外部環境分析の際は、市場のストラクチャー、競合情報、顧客情報という枠組みで考えることが有効である。

この道のベテランである著者の自負なのか限界なのか、どうしても既存の方法に
固執している感じもありますが、調査というスキルを体系的に学ぶことができる
本です。
調査力=検索力ではない、その視点は重要 ★★★★★
全体的には、普段我々が無意識にやっているGoogling作業などの
調査作業をいかに効率的に的を絞って行うか、再認識させる好著
と思います。ケーススタディ中心に書かれてある前半部が分かり
やすくて良かったです。

ただ、筆者が本当に語りたかった内容が凝縮されているのは
後半部ではないかという気もします。密度が濃くて読むのが
大変でしたが・・・・。
業界団体の事情と情報経路など、参考になる記述が多くありました。
問題解決のエッセンスはシンクタンクやコンサルタントに訊け!です。
リサーチのアクションプランを学べる本だが、情報調査力のノウハウは物足りない ★★☆☆☆
リサーチにて、情報を調べる方法と、
ステップ毎に実行することを教えてくれる本。

事例込みで解説されていますが、ノウハウは浅く広くの紹介。
商品開発などで、初めてリサーチを行う人には、
本書だけでは厳しいでしょう。
リサーチした結果はそのまま使えないため。
大事なのは、リサーチした結果をどう活かすかです。

リサーチに必要な情報を収集するだけのノウハウなら、
本書でも必要最低限のことは学べます。
ただ、情報調査力を鍛えるのであれば、物足りない内容です。
調査のプロのこだわり記 ★★★★☆
筆者はマッキンゼーのりサーチャーを経て独立した、情報調査のプロ。凄いことが書いてあるのか、と期待して手に取ったら、内容は意外と地味だった。帝国データの企業情報とか、業界調査には政府系の統計とか業界団体の情報とか矢野経のレポートとか・・・個々の調査手法は普通に知ってることが多い。

ただ、調査着手前に計画を立てたり、情報ソースの知識を整理したり、その特質を考えたり・・・などというプロセスは、普通のビジネスマンでは感覚的に消化していて、体系立ててはできてないと思う。ネットに頼り過ぎないとか、図書館を活用するとかも、意外と盲点かもしれない。

本書を通じて感じられるのは、調査のプロの矜持や執念のようなもの。それらに触れて励まされる一冊。