CDのタイトルは『クレーの絵本』なのに、
実際に収録されているのが『クレーの絵本第１集』のみなのが気になる。
『クレーの絵本第１集』があるからには『クレーの絵本第２集』もあるのである。

もしも何も知らない合唱ファンがこのCDのタイトルを目にしたら、
当然のように『クレーの絵本第１集』と『クレーの絵本第２集』の両方が収録されていると解釈する。
そして実際にCDの曲目に目を通してみて、ガッカリするのである。

こういう変に気の利かないところこそ、日本合唱界の悲しさなのかもしれない。嗚呼……。

三善晃が分かりやすい曲を作れば、他の作曲家には出来ないレベルでの作曲が出来る。そんなことを感じます。

勿論全曲が分かりやすい曲というわけではありませんが、例えば｢黄色い鳥のいる風景｣。楽しく、それでいて切ない音楽で何度聴いても飽きません。技巧的に簡単ではありませんが歌いこむ価値のある名曲です。

｢地球へのバラード｣。１曲目から終曲まで通して聴いた時に得られる感動は中々他の曲では味わえません！１回聴いただけでは分からなくても、２回目、３回目と聴くうちに何度も聴きたくなってくる曲です。俗に言うスルメ曲という奴ですか？とにかく無条件にお勧めします。