日本の製鉄の歴史が一冊に
★★★★★
この本、写真じゃわからないが、実物は表紙(カバー)がカッコいい。
思わず、大事に読もうとしちゃいます。
週刊ポストの連載メタルカラーの時代から
2002年3月から2007年8月までに掲載された製鉄関係のものを
1冊にまとめたもの。280ページもあり、本自体、鉄のように重厚。
有名製鉄会社を網羅しているわけではなく、
新日本製鉄が中心で、その話の中で「たたら製鉄」が出てきたら
付随的に、その発祥地の島根の博物館を訪ねる(それで1項)、という感じで、
新日鉄の人へのインタビューが中心。
普段の他の連載ではそうでもないが、鉄を作るというのは本で読んでも
感じをつかむのは難しく、山根氏と製鉄会社の専門家の会話(文章)では
正直わかりにくい。写真や図も使われているが、もう少し平易な
説明図もつけていると、もっとよかったと思われる。