人事でない身近な問題!
★★★★★
前作も含め読みましたが、身近に起こっても何ら不思議ではない内容に衝撃です。
孤独死、介護、そして現代社会問題を浮き彫りにした一冊と思います。
アパート管理主、大家さんなどにもお勧めな内容と思います。
人生最期の日
★★★★☆
前作同様に遺品整理の仕事の様子が臭い、感覚などリアルに描写されていたように思う。
我々が普段経験することのないことが筆者は日常的に経験している。
それらの経験から得られた人生の教訓のようなものを読み取ることができた。
前作ほどの衝撃や驚きはないが、やはり今の人生のあり方、人生最期の日のためにそれなりの
準備が必要ではないかと思った。そう、文中には当方にも起こりうる事例がいくつかあったので以後気をつけなければと思う点があった。
死んだら自分で片づけられない
★★★★★
生きることの大切さを教えられるとともに、
いつ自分が死んでもいいように、
心構えだけでなく、残された人たちに迷惑を
かけないようにしなければと身が引き締まった。
最後の監察医との対談も読み応えがあります。
吉田さんと上野正彦さんの対談はとても為になりました
★★★★★
いつも愛読している週刊現代で連載している高橋源一郎さんのコラムでこの本が紹介されていて2冊目が出ているという事で購入して拝読しました。
前巻と同様に現場と格闘している吉田さんの姿がこの本を読んで頭に浮かびます。また今回は更に元監察医である上野正彦さんとの対談はこの本のテーマの中でも最重要でもあります。
病死・自殺問わずその多くは想像を絶する程のままの状態であの世へ旅立っていきますが、孤独死も然ることながら、年間3万人を超える自殺者がいる現実を考えると「後片付け」をする人達の仕事がなくなるという事は無さそうです。
またの続刊を望みます。
孤独な死体の教訓
★★★★★
悲惨な孤独死と、その後に起る厄介ごとの数々を、独自の淡々とした文章で述べていく本だ。ゴミのなかで腐敗し不気味なハエやウジ虫がわいてくる死体が、特にその「臭い」を強く印象づけながら様々に紹介され、また死者の遺族や親類や隣近所や大家さんたちの、死の現場を前にした際の驚きや怒りや悲しみやある種の達観がナマナマしく語られている。ものすごい現場のリポート集だが、しかしこれらの現場は私たちの身近なところに存在しているのであって、そう考えるとゾッとさせられる。
死んだらおしまい、などと言ってられない。誰にも相手にされなかった人間、あるいは「天涯孤独」を決め込んだ人物も、死体となれば周りの人々に嫌でも注目され、多くの手間や時間や気苦労や、何よりお金をつかわせるのだ。そんなはた迷惑な死体にならないためには、めんどくさくても他人との「つながり」を作り保たなければならない。といったような見識が、本書で紹介される孤独死の恐怖を疑似体験すれば、自然と身につくようになるだろう。