西部劇した西部劇
★★★★☆
登場人物一人一人の心理描写や人物設定、とくに日本映画のような空間と台詞と台詞の“間”が上手く組み込まれていたり、当時の時代背景がリアルに描かれていて素晴らしいと思いました。ただ、現実的なので各場面でのBGMやアクション要素の少なさに物足りなさを感じたり途中で飽きてしまう人がいるかも知れません。
いぶし銀のような秀作
★★★★★
90年代以降であろうか、非常にリアリスティックな西部劇が作られはじめたのは。それまでの派手なガンアクションや、正義の味方と悪漢の単純な構図に飽き足らなくなった観客が、もっと現実的な西部劇を求め始めた。そんな時代の要求に応じるように起用されるようになったのが、ロバート・デゥバルであり、またこの映画には出ていないが、トミー・リー・ジョーンズといった正当派の俳優達である。彼等はその雰囲気からして西部の男の雰囲気を持っており、また言葉遣いも西部の男のアクセントで正確に話す。
ブロークン・トレイルはその現実的な西部劇の代表的な作品だろう。ここには子供が好きそうな派手なガンアクションも、不死身のスーパー・ヒーローも登場しない。失意の人生を送って来た老いたカウボーイが永住の地を求めて西部を旅する姿があるだけである。西部劇と呼ぶのが躊躇されるほどの人間ドラマがここにある。じっくり腰を据えて、ワイオミングの美しい自然を背景に繰り広げられる人間ドラマを観賞したい人には、おすすめの秀作である。
初心者向け西部劇
★★★☆☆
西部劇好きです 正直先に見たプロポジションがあまりにも良い傑作でして この映画も
悪くないのですがどうしても弱く思えてしまいます 西部劇としての新しさも無いし
西部劇を何十本と見てきた僕にとってはあまり心には残らなかったです でも西部劇初心者の
人にはこういう映画を先に見て貰って 西部劇を知って行って欲しいですね。
雄大な大自然の背景 絶景!
★★★★★
銃が支配する1898年頃を背景に誇り高き老カウボーイの素晴らしき生き様を描く、2006年製作・『ウォルター・ヒル監督』の傑作西部劇。(:約3時間を越える大作。)
【カウボーイのプリント(主演:ロバート・デュバル)は、甥トムにオレゴン州からワイオイミング州へ馬を運ぶ仕事を持ちかけるが・・・・・・。】
北米大陸を横断するカナディアン・ロッキーの山中をロケ地に選んだ雄大な大自然を背景に、数百頭の群れをなす馬の移動は壮観でみどころと痛感するが・・・・。
旅の途中で出会う中国娘・襲いかかる強盗や賞金稼ぎを絡ませ誇り高き老カウボーイの悪に対する正義感と、危機一髪で登場する脇役のトム(主演:トーマス・ヘイデン・チャーチ)の活躍を描く展開は圧巻!
また、老カウボーイを軸に熱き人間ドラマを描く展開は壮絶!
(余談:牛を育てる4人のカウボーイの生き様を描く、ロバート・デュバル出演・【ワイルド・レンジ 最後の銃撃】(:DVD)がありますので、ご参考に・・・・・・。)
ロバート・デュバル、「「ロンサム・ダブ」以来の会心作
★★★★★
「ロンサム・ダブ」のファンなら、きっと好きになりますよ。
“We're all travelers in this world.
From the sweet grass to the packing house.
Birth till death.
We travel between the eternities.”