批評文を解体してみる
★★★☆☆
「芸術」(アート・音楽・映画)に関する批評文を書く際に気をつけるべき、基本的な事柄をまとめた本です。
専門用語・歴史の説明のような、込み入った内容はそれ程ありません。
ですが、どういう風に批評文が成り立っているのかを知るのには、とてもいい本だと思います。
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一般的な文書と比較して、芸術系の批評文は特殊で、「悪文」と言ってしまってよいような、主観的な文章が少なくありません。
これら批評が、何故そういった構造をとるのか。そして、読者に受容されるために、どこを工夫しているのか。何をどう聴き、どう視て読者に提示するべきか。
「実証」ではなく「問題提起」としての文章を知る事が出来る本です。
読んでみると、なかなか勉強になります。