環境が人間を作るという理論は正しいかどうかを試すため、金持ちの老兄弟が、名門の御曹司ルイス(ダン・エイクロイド)と詐欺師ビリー(エディ・マーフィー)の立場を勝手に入れ替えるという賭けを行った。かくして金持ちになったビリーは投資にその才能を見せ、一方、貧乏のどん底に落とされたルイスは気のいいコールガールのオフィーリアの部屋に転がり込む…。
オバカな映画の第一人者であるジョン・ランディス監督が、アメリカ映画伝統のシチュエーション喜劇に挑戦しつつ、彼ならではのアクティヴな要素もふんだんにとりいれることで現代性ももたせて快活な仕上がりとなった、ひたすら楽しいコメディ映画。D・エイクロイドとE・マーフィといったランディス映画ならではのキャスティングが存分に生かされているが、賭けをする老兄弟に、ラルフ・ベラミーとドン・アメチーという往年の名優を配しているあたりも通好みでうれしい。(的田也寸志)
まさに娯楽映画の金字塔!
★★★★★
80年代を代表するコメディアンであるエディ・マーフィとダン・エイクロイドの名コンビが繰り広げるドタバタコメディです。ダン演じる金持ちはまさに絵に描いたようなお高くとまったボンボン、エディは道端で傷病兵を装って金を取ろうとする落ちぶれた乞食、そんな二人を富豪兄弟は乞食⇔金持ちの立場を逆転させたらどうなるか賭けをすることに(迷惑なんてもんじゃないですよ。)
その後の展開はユーモアがぎゅぎゅっと詰まっていて「ふふふ」とつい笑顔になってしまいます。本作に出てくる富豪兄弟の二人ですが、エディ・マーフィ主演の「星の王子ニューヨークへ行く」の一場面で密かに出演しています。なんと話が繋がってる!ジョン・ランディス監督のイキな演出ですね、最高です。ご存知でない方は是非!探してみて下さい。大逆転 [DVD]
吹替えについて
★☆☆☆☆
吹替え収録とありますが、TV放映時のものを無理やりDVDにのっけてるだけなのでTV放映時にカットされた部分はイキナリ字幕に変わります(はじめは不良品かと思いました)。吹替えになったり字幕になったり忙しく映画本題にに集中できません。好きな作品だったので本当に残念です。メニューで吹替え(カットあり)、字幕(カットなし)で見ることを選択可能にするとか少々値上げしてでも2枚組にするとかどうにか工夫できなかったものか?。こんな穴だらけの吹替え版は要りません。買うとき気づかないくらい小さく「一部吹替え箇所の無い部分は字幕で対応しています」とか書いてあるし。完全に消費者をなめてる。
難しいっ!
★★★★★
作品自体はとても面白い。だけど、「先物取引」の原理は非常に難しかった。『マネー革命』で推薦していたから見てみたんだけど、この金融手法の原理、なかなか難しいよ。
爽やか逆転劇!!
★★★★☆
超ビンボーなエディ・マーフィーが一夜にして大金持ちになる
という単純な話ではなかった。人の人生を自在に狂わしてしまう
悪人2人組をやっつけてしまう痛快な娯楽映画です。
ジャミー・リー・カーティスのコメディエンヌとしての才能が開花した作品
★★★★★
エディ・マーフィーの出た映画では「48時間」「ビバリーヒルズ・コップ」とこの「大逆転」がベスト3だと思います。でもこの映画はエディ・マーフィーの映画というよりもジョン・ランディスの傑作喜劇といった方がいいですね。いつものドタバタ調でないのが好感が持てます。
それからキャストがいい。主役の二人はもちろんだが、ドン・アメチーとラルフ・ベラミーのベテランコンビに加え、渋い演技派のデンホルム・エリオットも珍しくコメディ演技を見せてくれます。しかしなんといっても若きジャミー・リー・カーティスのコメディエンヌぶりが最高だった。ホラー映画の彼女よりも「大逆転」「ワンダとダイヤと優しい奴ら」「トゥルーライズ」「クッキー・フォーチュン」のはつらつとした彼女のほうがいい。