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私の「漱石」と「龍之介」 (ちくま文庫)

価格: ¥714
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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温かな気持ちと微笑ましさに顔も綻ぶ一冊です。 ★★★★★

漱石の門弟・内田百閧ェ師の思い出やエピソードを書き綴っています。

『冥途』『阿房列車』『百鬼園先生随筆集』とは、また違った百閧ノ魅力にあふれた作品です。

こんなにも漱石を敬愛していたんだと実感できる作品です。

あまりにもおもしろいので、途中でこのレビューを書いています。

芥川の部分はまだ読んでいません。すいません。

しかし、漱石ファンにも百閭tァンにもたまらない作品だと思います。

師漱石、友人龍之介とつながる人間性 ★★★★★
 師漱石とその門弟(自分も同じ)龍之介の面影を伝えて人間味溢れる回想記。いずれにしても、名だたる作家の実像を伝えて貴重な一書である。
 漱石は五十歳で亡くなった。大正5年12月9日である。本書には「漱石先生臨終記」(79頁〜95頁)に詳しい。先生の最期に近い時の会話は、東京の子供の遊びことばを尋ねると「いつさん、ばらりこ、残り鬼と云ふのだよ」というたわいのないものだった。
 漱石は思いやりのある人だったが、親切気を表立って表すことが嫌いだったらしい。「木で鼻をくくった様な先生の親切を肝に銘じて忘ずる事が出来ない」(193頁)というのが、最も象徴的なことばであろう。
《漱石全集は日本人の経典である》…漱石全集の百間推薦文。
《私の文章道の恩人》…芥川龍之介全集推薦文。
 芥川は昭和2年7月24日服毒自殺した。後世、河童忌として悼む。百間は多くを語らない。「あんまり暑いので、腹を立てて死んだのだらう」ということばが最も著者の考え方を象徴しているのではないだろうか。
 秋風を障子に切りて河豚の膳  
師弟愛ここにあり! ★★★★★
夏目漱石の最後の弟子といわれる内田百けん氏。その百けん先生が漱石について綴った純朴さ溢れる随筆。

文章全体から一途に漱石を慕う様子がにじみでていてなんとも可愛らしい。宇宙人のような不思議な文体をもっている百間先生の作品とはすこし違い親しみやすい仕上がりになっている。

尊敬する漱石のまねをしたり,漱石の悪口をいわれるとくやしがったり,あまりに正直で純粋な百けん先生を漱石が可愛がったのもうなずける。
昔の文士の愛らしさ溢れる文学ファンにはたまらない1冊。