グランジへの回答
★★★★☆
メジャーデビュー前の1990年デビュー作。
確かこのアルバムをパステルズのスティーヴンが無人島に持って行きたい10枚のアルバムに選んでいたことでも分かるが、強いインディー精神に基づいたハンドメイド感覚溢れるラフな作品である。後のティーンエイジからは考えられないローファイ感覚が、そのポップなメロディと相まって、不思議な浸親しみ深いサウンドを生み出している。グラスゴーからのグランジへの回答と、当時彼らは評されていたりしたが、メジャーデビュー後よりも、このアルバムを聴けばなるほどと思うだろう。それだけ本作とメジャー移籍後では、音作りに大きな変化がある。
全体通して見ると、デビューシングルM2など素晴らしいキラメキに満ちた曲もあるが、後半はちょっとバリエーション不足かなという感もあり。ただこれが第一歩だということだけで、必聴だと思う。