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方丈記 (講談社学術文庫)

価格: ¥1,080
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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誤解していた ★★★★★
方丈記は高校の古典の授業で勉強した。その時全文を勉強したのか、それとも、「行く川の流れは絶えずして」という有名な書き出しのあたりだけを勉強したのか覚えていない。ともかく、私の記憶の中にあったのは始めのあたりだけであった。そして、そこには、かっこいい無常観が流れていた。しかし、中年になってから全文を読んでみて驚いた。鴨長明はちっとも達観なんかしていなかったのである。終わり近くに書かれている。「汝、姿は聖にて、心は濁りに染めり。栖は、即ち、浄名居士の跡を汚せりといへども、保つところは、僅かに、周梨般特が行いにだに及ばず。」
方丈記は高校の時に思ったのとは全く別のメッセージを持った書物であった。

良品です。 ★★★★☆
保存状態も良く、きれいでした。教材で使用するのには、十分役に立ちました。
人と栖の無常 ★★★★★
 「安元の大火」「治承の辻風」「福原の遷都」「養和の飢饉」「元歴の地震」といった具体的な自然災害・人的災害を例に挙げ、その状況を詳しく記述することにより、「人と栖の無常」を説き、そうした「無常観」から生ずる「心の悩み」から逃れるための方法を模索する長明は、出家・遁世して日野山(京都)の奥に方丈(4畳半)の庵を「結ぶ」。そこで自分自身を見つめることにより、心の問題として「人と栖の無常」を超越したかのように思うが、そうした超越は日野山という場所と方丈の庵という仮の住まいによって成り立つとし、最終的には草庵生活、さらに自己を否定するに至る。物理的状況の助けが無ければ精神的安定を得ることのできない自分の未熟さを戒める厳しさで締められる。
 原文に加えて、現代語訳・注釈・解説が非常にしっかりしており、初心者でもじっくりと方丈記の世界を堪能することができる。