現在古書店の105円コーナーの常連となっている、
過去の単行本「敗因と」の改題文庫化で中身は同じです。
まぁそのことは表紙の左下に小〜さく書いてありますけど、
わかりにくいし、フェアな売り方とは思えませんね。

著者は金子氏の名前がデカデカと書かれていますが、
プロローグを含めた10章中、氏が書いたのは２章のみ。
単行本の時「詐欺まがいだ」とあんなに批判されたのに、
文庫化されてもその扱いは同じです。
一時の氏のブームは完全に去ったし、
もはや氏の名前だけで売れるわけでもないだろうに…

全体的な内容は悪くないんだけど、
売り方があまりにもひどいので大減点。

４年前に出た『敗因と』（2006/12/15）と全く同じ内容です。
購入される時は注意が必要です。あくまで「前回大会」について
だけの本なので、間違えて二重購入されないようにしましょう。
コンパクトな文庫でほしいという方は問題ないと思いますが。

他の方がご丁寧にもレビューで書いてくださっているにもかかわらず、購入してしまいました。
文庫化に際して加筆もなしにタイトル変更するなどということがあり得るんですね。
勉強になりました。
今後お三方及び光文社の出版する本には注意が必要です。

しかし南アフリカ大会を目前にした時期に、「勝利へ」というタイトルでドイツ大会の総括本を文庫化してくるとは・・・。

この本はドイツワールドカップ後に書かれた「敗因と」の改題本です。
ネットだとその情報にはまず気付かないので、思わず買ってしまい詐欺にあった気分でした。

おそらく著者の3人に悪意は無いと思うのですが…

金子さんは好きなライターの一人なので、これ以上被害者が増えないように、
普段はまずしないレビューをかいてみました。

もちろん「敗因と」は面白いと思っていますので、読んでいない方にはおすすめです