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リスの窒息

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞出版
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奇抜なアイデアはおもしろかったのだが… ★★★☆☆
秋津新聞社の読者投稿宛に、メールで女子中学生誘拐の身代金を要求する事件が発生した。「警察に連絡したら人質を殺す」というのは犯人の常套句だが、秋津新聞社には過去に別の記事で自殺者を出していること、秋津新聞社に反抗心を燃やす週刊誌宛にも誘拐のメールが送られていることから、警察に連絡することは憚られる状況で、秋津新聞社はどのような対応をするのか。
誘拐した子供の親ではなく新聞社に身代金を要求したり、犯人と新聞社のやりとりはメールのみだったり、秋津新聞社以外の週刊誌を巻き込むことにより警察への連絡を妨害したりと、奇抜なアイデアはおもしろかったと思う。
ただ、色々盛り込んだのにそれが生かされずに終わってしまったのが残念だった。例えば、せっかく週刊誌を巻き込んだのに、登場するのは序盤のみで中盤以降は音沙汰がなかったり、過去の秋津新聞社の事件で、自殺者が元社会部の細川宛に送った手紙の内容が紹介されなかったり。もう少し事件を膨らませてほしかった。
まあまあ面白かったです! ★★★☆☆
この作者の著書は初めて読みました。

名門中学に通う栞は、友人とともに狂言誘拐を企て、秋津新聞社に身代金を要求した。
新聞社とは無関係な一般市民の命を救うために、身代金は払われるのか?
矢継ぎ早に送られてくる脅迫メールの内容はエスカレートし、やがて、見るに耐えない写真が添付され……。
取材と報道という武器を奪われ、警察に通報できない状況で新聞社が下した決断とは?

と言う内容紹介を読んだ限りでも実際ありえない設定です。
これほどフィクションらしい小説は近年珍しいかも知れないくらい想像を絶する出来事の連続です。

両親を亡くした直後に女子中学生がこれほど悪どい事を思いつくのはフィクションと言えども薄ら寒い…
いくら親に対して良い感情を持っていなかったとしても大人相手にこれほどの悪事を働こうと考える感覚、
そして隙はあるけれど綿密に練った計画性

恐ろしい話だけれどラストが気になって一気に読んでしまった。

途中、説明がくどい感もあったけれど丁寧な文章は読みやすかった。
予想通りのエンディングだったが、小説としてはまあまあ面白く読めました。